新日本100名山 由布岳
2009年5月2日 連休を利用して、九州・大分県の由布岳(ゆふだけ)に登りました。 数年前、阿蘇からの帰り、九重への行き、都度、車中から、この由布岳の凛とした姿を眺め、いつかは登ってみたいと思っていました。ミヤマキリシマの時期に登りたいと思っていましたが連休しか動けず、この時期に。でも、青空の中を、新緑の高原・新緑の雑木林・・・新緑の世界に浸ることが出来ました。
 新日本100名山。 日本200名山。 1584m
正面登山口から、由布岳を仰ぎ見る 8:59

由布岳 は、『豊後富士(ぶんごふじ)』と呼ばれて、万葉集にもその山名が出てくるほどの名峰。東峰と西峰のふたつの山頂を持つ双耳峰。 約2200年前に大規模な噴火活動で、火砕流が流下。(その後、有史から噴火活動は起きていない) *ウバコウジという円い火口を持つ。 宿泊した湯布院温泉の旅館からは、屹立する双耳峰を、くっきりと見ることが出来ました。
城島高原付近の道路から、由布岳を遠望 8:20 “狭霧台”から、双耳峰・由布岳を仰ぐ 8:26
くっきり双耳峰の由布岳 (湯布院温泉の旅館付近から) 18:05

 正面登山口の駐車場にレンタカーを置き、『豊後富士』を、じっと見上げる。 いざ、出発。草原を登り、樹林の入口に来ると、日向自然観察路・分岐。 (この観察路は、東登山口に向って、山腹を巻いている) 正面の樹林に入っていく。イヌシデ・ミズナラなどの広葉樹林の新緑が美しい。 広場に出てくる。合野越(ごうやごし)という。 湯布院温泉の岳本にある西登山口からの道との合流点である。
正面登山口にて、由布岳を仰ぐ 9:05 正面登山口から、由布岳に向って、出〜発 9:06
野焼きされた高原を進む。 
新緑林あたりが、日向自然観察路の合流点 9:12
由布高原園地案内図 9:17
新緑の道を登っていく 9:19 新緑の道を登っていく 
(正面に、エノキと書かれた木) 9:21
枯れ倒木に、『登山道』左折の標識 9:23 イヌシデはじめ、林の新緑が美しい 9:28
正面には、青空と新緑 9:43 《山の花 ホウチャクソウ》 
(合野越への道へり) 9:44
合野越(ごうやごし)に到着。 
小休止 9:46
合野越(ごうやごし)にて、小休止。 向いの“飯盛ケ城”を
越えると、湯布院温泉・岳本登山口。 9:46

合野越(ごうやごし)で、おにぎり型の“飯盛ケ城”を見ながら休憩。 この先、山頂に向います。雑木林、ヤシャブシなどの潅木帯をジグザグ。 小さなジグザグの急斜面になると、カヤ野の斜面に! 展望が開け、あの“飯盛ケ城”・湯布院の町が眼下に。遠方には、九重の山々も見えます。 ジグザグ道の道端には、次々と、キスミレ・アヤメ・キケマンなどの小さな花々が現れ、楽しませてくれました。ごろ石の急斜面での終着は、東峰・西峰の鞍部(マタエと呼ばれている)。
標高1120mの看板。 明るい雑木林の道を、
ジグザグと登っていく 10:06
林が切れ、展望良くなる。あの
“飯盛ケ城”が、眼下に 10:14
見上げれば、山頂(西峰・東峰の双耳峰)が、
くっきり 10:17
《山の花 キスミレ》 明るく、クッキリ 
(登山道の道端) 10:18
『行きも帰りも獣道。通りませんよ、私は人間』 ・・
なるほど 10:19
高度上がり、木々も少なく。 
ジグザグと登っていく 10:20
合野越を過ぎ、左下に飯森ケ城・右下に湯布院町を見下ろす。遠方には、九重の山々 10:21
《樹の花 ミヤマキリシマ》 おぉ 
1輪咲いている!(暖かい登山道で) 10:25
《野の花 アヤメ》
(登山道横、ススキ草原にて) 10:30
《山の花 サクラスミレ》 
(登山道横・草原にて) 10:32
ジグザグ登山道から、山頂を仰ぐ。
左が西峰 10:37
ジグザグ登山道も、狭く、急坂になってきた。
道横には、ミヤマキリシマ 10:44
山頂を仰ぐ。鞍部が、『マタエ』と
呼ばれている 10:45
登山道も、ゴロゴロ岩に
なって、急勾配 10:50
高度上がり、振り向く。 
眼下に、湯布院の町並み 11:09
マタエ(西峰・東峰分岐点)が
近づいてきた! 11:12
マタエ(西峰・東峰分岐点)に、到〜着!
(後ろに見えるのが、西峰) 11:14


《お鉢巡り》 @マタエ 〜 障子戸 〜 西峰
最初の予定では、マタエから東峰に登り、東登山口へ向って下山する計画でしたが・・・雨模様だと危険と聞いていましたので・・・ この青空! 登山者も多いので、火口縁をぐるりと周る《お鉢巡り》をすることに変更しました。まずは、マタエから鎖場へ。次に『障子戸』と呼ばれる岩場。 岩場を縦に登ったのち、約2mのトラバース(鎖がしっかりとありました)。 障子戸を過ぎ、尾根道を登ると・・・西峰・山頂!
マタエから、西峰・山頂を目指す。 
まずは、鎖 11:23
西峰への鎖を登り、登ってきた
マタエを振りかえる 11:24
これが、西峰手前の『障子戸』と
呼ばれる岩場 11:27
『障子戸』と呼ばれる岩場から
振り返り、東峰を仰ぐ 11:33
西峰への登り、左手に障子戸の岩、右手には、東峰 11:36
『障子戸』を、の・ぼ・る 11:37 『障子戸』での難関、2mのトラバース地点。
鎖がたより 11:39
『障子戸』を登りきり、西峰・山頂に進む。
下山の人と鉢合わせ 11:41
西峰・山頂に向う途中、
マタエを振りかえる 11:42
西峰・山頂に向う。
途中で振りかえる 11:44
もうすぐ西峰・山頂。道両側には、ミヤマキリシマ
満開になるときれいだろう 11:44
《山の花 フデリンドウ》 (西峰・山頂付近) 11:46 西峰・山頂に、到着!1584m 11:46

《お鉢巡り》 A 西峰 〜 草地 〜 岩峰群 〜 剣ノ峰
西峰で、360°の展望を楽しみました! 目の前には、東峰を主峰とする壁、ぐるりと火口を取り囲む火口壁。 東方には、鶴見岳から連なる、別府を囲む山々。 西方には、九重連山!西峰・山頂からは、尾根道を下っていくと、草地。そこから、急坂を下り、火口底部へ。ここから、注意深く、岩峰群を越えていく。 岩峰群を越え、尾根道を登り返すと、剣ノ峰。 剣ノ峰で昼食。 鶴見岳や別府湾・高崎山・城島高原を見渡しながら・・。 ぐるりは、ミヤマキリシマ。 ツツジが満開になったら、さぞや・・!
西峰・山頂風景。 向こう側の東峰を遠望する  11:49
記念撮影 (西峰・山頂) 11:47 西峰・山頂の、三角点 11:48
西峰・山頂から東峰に向け、
“お鉢巡り”コースに出発 11:50
西峰・山頂から 、“お鉢巡り”に・・下る。 
正面右には、別府の湯煙が 11:51
西峰・山頂から、別府の湯煙と、鶴見岳を、遠望する  11:53
“お鉢巡り”・・
尾根、小潅木の間を進む 11:57
“お鉢巡り”・・草地にて、今から進む
岩峰群と、東峰を眺める 11:59
《野の花 ムラサキケマン》
(“お鉢巡り”道脇にて) 12:01
一旦、急坂を下り、正面の
岩峰群から登り返す 12:02
《高山の花 コバイケイソウ》 
(“お鉢巡り”道脇にて。中部以北というが) 12:03
急坂を下る。
振りかえる 12:05
急坂の下り。 道は、砂礫。 
約2200年前に火山噴火という 12:06
岩峰群にとりかかる。 12:09
岩峰群を越えていく。 
スリルあるも、雨天時は危険  12:10
岩峰群を過ぎ、尾根道を
登っていく 12:28
尾根道を登っていく。
振り向けば、岩峰群 12:31
東方には、鶴見岳・内山・硫黄岳と続き
別府の湯けむり 12:33

≪お鉢巡り≫ B 剣ケ峰 〜 東登山口・分岐 〜 東峰
  いよいよ、近くに迫ってきた東峰を、目指す。 途中に、東登山口・分岐看板。  
剣ノ峰を過ぎたところに大岩、東峰手前にも大岩と、山頂溶岩が迫力ありました!!
剣ノ峰から、東峰を望む。 
途中、東登山口の道と合流 12:36
剣ノ峰から、歩いて来た、西峰・岩峰群を眺める。
手前の火山底はウバコウジと呼ばれる 12:36
剣ノ峰から、隣の鶴見岳、その奥に高崎山を望む。
茶色に見えるのは、ミヤマキリシマ。 
もうすぐピンク 12:37
東登山口に向う人が見える
(剣ノ峰から) 12:47
荒々しい岩が続く 12:53 火口(ウバコウジと呼ばれる)付近の岩峰群では、
行きかう人がアリのよう 12:54
東登山口への分岐 12:56 東登山口への分岐付近から、
東峰を眺める 12:56
頭上の大岩・・・
危険・注意 13:01
振り向くと、剣ノ峰。 向こうには、
鶴見岳はじめ、別府の山々 13:02

≪お鉢巡り≫ C東峰・山頂 〜 マタエ
 とうとう東峰・山頂に到〜着です! 西峰に劣らず、すばらしい展望を楽しみましたヨ。
 山頂からは、一挙に、マタエ(鞍部)に。
おぉ〜、東峰だぁ 13:04 方位盤 (東峰・山頂にて) 13:05
東峰・山頂にて  13:07 記念撮影 (東峰・山頂にて) 13:08
東峰・山頂にて、湯布院町方面を見下ろす 13:11
東峰・山頂付近から、
西峰・山頂を遠望 13:13
東峰・山頂から下山開始。 
東峰・山頂を振りかえる 13:13
東峰・山頂から下山開始。 眼下には、湯布院町。
遠方には、九重の山々 13:18
東峰・山頂から下山しながら、
マタエを見下ろす 13:19
あそこが、マタエ 13:23 《山の花 ショウジョウバカマ》 
(東峰・山頂から、マタエに向って下山しながら) 
13:23
《野の花 キジムシロ》
(マタエ付近) 13:30
《山の花 キスミレ》 大きく明るい 
(マタエ付近) 13:34

鞍部(マタエ)に下りてきてからは、もと来た道を帰ります。 登りでは、キスミレはじめ小さな花々が、楽しませてくれましたが、下りでは(登りで気づかなかった)樹の花を眺めて楽しみました。 由布・正面登山口周囲も、新緑! とても清々しい1日でした!
マタエから、下りてきた東峰を
振りかえる 13:31
《樹の花 ミヤマキリシマ》 
暖かい登山道で、1輪の花! 14:02
《樹の花 ナガバモミジイチゴ》 
(雑木林の登山道端) 14:12
《樹の花 ヤマナシ》
(下山中、雑木林) 14:15
新緑の、潅木・美林を下っていく 14:16 イヌシデはじめ、林の新緑が美しい 14:52
野焼きされた高原に、
大きな冬芽が・・・ 15:01
高原を正面登山口に向って下りる。
振りかえると由布岳の雄姿。 15:09