新日本100名山 大尽山
2019730日 青森県下北半島のむつ市にある、大尽山(おおつくしやま)に登った。霊場恐山を取り囲む活火山の外輪山の一つである。カルデラ湖の宇曽利湖を背景に、すっくとそびえ立つ姿は神々しくさえ感じられる。この辺りの知名は、宇曽利山(うそりさん)と呼ばれ、なまって恐山となったらしい。宇曽利湖の湖岸に沿って(湿地が多い)東北自然歩道を進み1時間で、初めて大尽山登山口の看板があり、左の山に登りだす。ササが出て来て登山道が不安になってきた頃、一休地蔵の看板があり、そこからの急登を登りつめると山頂。狭い山頂だが、横の大岩に飛び乗ると、眼下にハート形の宇曽利湖や、霊場恐山、周りの外輪山が見回せ、最高!
新日本100名山。 東北100名山。 828
山頂横の岩に飛び乗ると、眼下に宇曽利湖がハート形に見える! 13:40
大尽山・山頂風景。 14:06
霊場恐山の極楽浜から、大尽山がくっきり。 9:41

 
初めての下北半島。レンタカーで行動。昨夜むつ市内に宿泊。恐山街道を進むと、約30分で、資料にあるような看板のある駐車場がすぐわかった。(でも、もっと大きくわかりやすい表示が欲しい)宇曽利湖を右に見て、湖畔に沿った東北自然歩道を進む。宇曽利湖は《宇曽利山湖》とも言われるが、付近の知名が宇曽利山(うそりさん)であり、紛らわしいので最近は《山》をはずして表示しているようだ。道横には、湿地が多く、大きくなった水芭蕉などが目につく。写真では撮りにくい、青い糸トンボが乱舞していた。溶岩跡もあり、楽しい道歩きだ。
大尽山:地図 ここが・・東北自然歩道入口。 8:56
入口を少し入ると、車止めの柵があり、
なぜか歩道だとほっと安心する。 8:58
歩道左側(山側)の湿地には、
大きな水芭蕉が。 9:02
宇曽利湖に沿った東北自然歩道。
所々朽ちた木橋を通る。 9:02
《山の花 トリアシショウマ》
9:04
歩道の右側には、木々の間から、宇曽利湖が透けて見える。 9:04
自然歩道に、倒木がドシリ。
腰を屈めて、くぐって進む。 9:07
橋が壊れている。沢を渡る。 9:11
爽やかな緑の中、
自然歩道を進む。 9:13
時折、左手に、溶岩流の跡と
思われる大岩が続く。 9:14
歩道横の湿地には、ベゴ (牛)の舌と呼ばれる、ミズバショウの大きくなった葉が。 9:29


林道合流点あたりは、大きな湿地だ。ギボウシやゴマ、ミズバショウなど多くの植物、カエルなど多くの生き物が生きている。ここから大尽山・登山口まで、自然歩道を直進するが、途中で自動車のタイヤ跡が消え(倒木で通行禁止)、草が歩道を覆っている。
大平からの林道との合流点に到着。
9:31
湿地の向こうに、ギボウシ の群生が見える
(林道と自然歩道の合流点) 9:35
(林道と自然歩道の合流点)湿地には、ギボウシや、大きな
ミズバショウの葉など、多くの植物が咲いている。 9:36 
自然歩道の右側木々の間から、宇曽利湖が現れた。湖の端のようだ。 9:40
微かな車の車輪の跡で、自然歩道だとわかる。 9:47


大尽山・登山口から大尽沢に沿って登っていく。ヒバとブナの混交林の中を行く歩きだ。樹々にピンクのテープがつけられている。それを頼りに歩いていく。途中で、沢から離れて尾根に入り登りになる。だんだんと草やササが増え、登山道が消えがちになり、不安になる。昼食休憩を間にはさみ、登っていくと、「←大尽山頂、一休地蔵→」の看板が木の枝に!
三叉路に到着!大尽山登山口と、小さな看板がある。 9:59
大尽山は左折。登山口の小さな看板。
9:59
木に巻かれたピンクのテープを
頼りに進む。 
1010
小川に架かった木橋を渡る。
10:12
ブナ・ヒバ混交林を進む。
ピンクのテープが頼り。 10:14
ブナ・ヒバ混交林を進む。ピンクのテープが頼り。 10:15
《樹の花 ノリウツギ》 10:46 壊れた看板が立っている。
(大尽山山頂と読める) 10:47
ヒバ (ヒノキアスナロ)林を
歩いていく。 11:12
《樹の花 エゾアジサイ》 11:22
徐々に登りがきつくなり、登山道が
草で覆われてきた。 11:56
登山道が、ササや草で覆われてきた。
12:06


分岐の看板から山頂方面に、ササの中、歩を進める。ここから急登になり、傾斜がきつくなる。直・蛇行を繰り返しながら登っていく。一旦登り切ったような場所に出てから道は、よりササに覆われてくるが、かき分けながら進み、灌木帯を登り切ると・・山頂!!
山頂(左)、一休地蔵 (右)の
標識場所に到着。 12:37
小笹で覆われた道を山頂方面(左)に
歩いていく。 12:38
小笹で覆われた道を山頂方面(左)に歩いていく。 12:39
急坂が始まる! 12:42 急登が続く。少し登っては休み。
また登る。 12:43 
小笹で覆われた登山道は、急登。ブナ林を、ジグザグに登っていく。 12:47
ますます傾斜度が増す。
ジグザグに登るもはぁはぁ。 12:53
ササを掴みながら登ることも。
12:55
ブナ林の新緑色と幹の白さがきれい。だが、急登。ピンクのテープ目印が頼り。 13:08
青空が見える。もうすぐ急登を登りきれるか。
まだササをかき分けていく道が続く。 13:20
大きい段差を、よいしょ。 13:26
急登は終了したが・・、
ササ道での登りが続く。 13:29
向こうから、「山頂だ」の
声が聞こえる。 13:34


山頂だ! 山頂は小さくて、数人が来れば満員になりそう。だが、私たちだけなので、ゆったり独り占め。横にある大岩に登ってみると・・・、なんと、眼下にブルーの宇曽利湖がきれいなハート形に見下ろせる。横を見ると釜臥山(かまふせ)など、ぐるりとカルデラの宇曽利山地を見える。やや霞んでいるので、北海道や陸奥湾などが見えなかったが、ゆっくりと雰囲気を楽しんだ。
大尽山・山頂!に到着。 13:39 山頂横の岩に飛び乗ると、眼下に
宇曽利湖がハート形に見える。
正面の白い砂地部分が霊場恐山。 13:41
山頂横の岩に飛び乗ると、眼下に宇曽利湖がハート形に見える。
正面の白い砂地部分が霊場恐山。 13:41
大尽山・山頂で記念写真。 13:45
大尽山・山頂の三角点。 13:46 登頂後、もと来た道を下山する。
黒く見えるのは、ブナに苔が
ついている状態。 14:08



山頂から下山開始。特に一休地蔵までの下りは急坂なので、登りよりも
注意深く下りていく。登り時に会えなかった一休地蔵にご挨拶。自然歩道入口まで、今日来た道を下っていく。来るとき目につかなかったオオウバユリなど、新たな発見もあって、楽しかった〜。
下山は、登る時よりも歩きにくく、
急勾配を慎重に降りて行く。 14:17
一休地蔵・山頂分岐点に到着。
14:45
分岐点近くの「一休地蔵」に、
ご挨拶。 14:46
《樹の花 エゾアジサイ》が、
きれい。 14:56
《高山の花 アラシグサ》の群落。
花は終了。 15:09
沢に沿った山道を下っていく。
15:28
大尽山登山口に到着。
自然歩道を戻っていく
(道が草で覆われている) 16:10
《山の花 オオウバユリ》
16:28
自然歩道横の湿地には、多くのオオウバユリが群生している。 16:28
自然歩道と林道分岐(湿池がある)に到着。 16:34
自然歩道入口の柵がある
場所に戻ってきた! 17:20
宇曽利湖岸から、今日登ってきた
大尽山を遠望する。 17:34


いわずと知れたお寺だが、名前が怖いので、違うイメージを持たれている。1200年前に慈覚大師によって開かれたという曹洞宗のお寺。宇曽利山(から恐山に?)は火山活動で「地獄」のみならず、湖の白浜の「極楽」を持ち、肉親の菩提をとむらうお寺として有名
霊場・恐山菩提寺の入口を入った広場。 8:47
霊場・恐山菩提寺の山門。 8:48 賽の河原に、小石を詰む。 9:20
極楽浜から、大尽山がくっきり。
9:40
『薬師の湯』 (今回は男湯)
10:07

下北半島の太平洋側に突き出た北東端にある。尻屋埼灯台は、明治9年(1876年)に高さ30mを誇る日本一高いレンガ造灯台として設置された。周りの牧草地には、南部馬の血をひく寒立馬 (かんだちめ)が放牧されている。また、高山植物も多く、この日見ただけで10種類があった。
おぉ、広い牧草地に寒立馬
(かんだちめ)が放牧されている!  11:42
《高山の花 ニッコウキスゲ》 11:47
尻屋崎:尻屋埼灯台 尻屋埼灯台から、海岸を見下ろす。 12:03
(1876年設置。日本一高いレンガ造り灯台) 11:59 


81日、青森の100名山《八甲田山》を登りにいく。快晴の下(昨日、東北地方は梅雨明け)ロープウエイで山頂駅に着くと同時に霧で前がみえず。ボランティアガイドさんの話では、山頂(八甲田大岳)も同じ、寒気が入っているので雷の危険性もあるとのこと。予定を変更して、今まで歩いていない上毛無岱・下毛無岱の湿原をおるくことにした。黄色いキンコウカの群生がすばらしかった。
上毛無岱の湿原に、キンコウカの
黄色が咲き乱れる。 11:41
《高山の花 ハクサンボウフウ》
11:48
上毛無岱 (かみけなしたい)の木道を歩く。キンコウカの黄色い大群生。 11:47
上毛無岱 (かみけなしたい)から、下毛無岱 (しもけなしたい)へ下りる木道。
下方に見えるのが、下毛無岱 。 12:44



妻は2回来たというが、一度も来たことがない私が無理を言って、奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)を歩いた。石ヶ戸休憩所に車を置き、白布の滝まで往復。その後、上流の滝を見て、十和田湖へ。
奥入瀬:奥入瀬渓流・地図 奥入瀬:流れがきれい。 9:40
奥入瀬:滔々と流れる、奥入瀬での流れ。 9:44
奥入瀬:渓流最大の滝《銚子大滝》
12:33
奥入瀬:《寒沢の流れ》
12:42
十和田湖:十和田湖 (乙女の像付近) 13:19