新日本100名山 鳳来寺山
2010年7月19日 勤務の休日を利用して、愛知県新城市にある、鳳来寺山(ほうらいじさん)に登ってきました。702年に文武天皇の勅命によって利修仙人が開いた、山岳仏教の修行をする山である。1425段にも及ぶ石段を登る。NHKが『ブッポウソウ』と鳴くコノハズクの声を放送して有名になったそうである。若山牧水・・《仏法僧仏法僧となく鳥の 声をまねつつ 呑める酒かも》の句碑が、石段の横にあった。なるほど・・・。
  新日本100名山。 684m
巨大な岩塊の鷹打ち場(たかうちば)から、鳳来寺山を振り返る 10:59
門前町の名残りを残した、門谷(もんたに)の町並みを進む。 三ノ門・二ノ門・一ノ門と進み、一ノ門横に駐車する。 道傍には、その昔、滞在したという松尾芭蕉や若山牧水や種田山頭火などをモチーフにした現代彫刻が続き、楽しみながら参道を進む。 小さな橋を渡ったところが、有名な鳳来寺硯の製造店である。突き当たって、森がうっそうと茂ったところが、登山口。
右へ行けば『鳳来寺山パークウエイ』。 
ここを左折 7:45
おぉ、ここを右折。
門前町の雰囲気だぁ 7:46
鳳来寺山を見上げる 7:48 自然科学博物館前の、“登山マップ” 7:54
“若山牧水”をモチーフにした、
現代彫刻 7:54
門谷・・・門前町の雰囲気が
色濃く漂う 8:11
“松尾芭蕉”をモチーフにした、現代彫刻
8:15
この橋の向こうにあるのが、硯製作場
8:16
こちらも、鳳来寺硯のお店 8:18 古い石門の右手を見れば、
大きなお宿であった 8:19
幽玄な雰囲気の、参道入口 8:20


門谷町並み道の突き当たり。深い森に包まれた登山口。幽玄な雰囲気になる。登っていくと、大きな仁王門(国重文)・・・3代将軍家光の命により、鳳来山東照宮と共に1650年着工。翌年、4代将軍家綱の時に完成した。1425段の石段を、一区切り、一区切りと、登っていく。 周囲7.5mの傘杉、古い坊跡、(天台学頭だった)松高院・(真言学頭だった)医王院と、過去の栄華跡をしのばせる。現存したらすごいだろうな・・と、思いつつ登っていく。弘法大師立像を通り過ぎて、最後の階段。
鬱蒼とした森に入っていく・・感じ。 
ひきしまる 8:22
参道の石段は、初めはおだやかに、
段々状である 8:25
《木枯らしに 岩吹きとがる 杉間かな》・・
松尾芭蕉 8:27
おぉ〜、石段の先に、仁王門
8:29
仁王門(国重文)の先は、深い森、そして1425段の参道 8:31
鳳来寺・仁王門
(1650年3代将軍家光の命で着工) 8:30
仁王門をくぐり、また石段を登りだす
8:33
“傘すぎ”・・周囲7.5m、樹齢約800年
8:35
右の石垣は、松高院
(150石だったという)跡 8:44
参道の石段が続く。 薬師堂の古堂がある。 8:45
松高院・跡。
150石の天台学頭だったそうだ 8:45
不動院・跡・・・
という碑がある。 8:49
またもや、石段が急坂になる 
8:51
若山牧水・・《仏法僧仏法僧となく鳥の
声をまねつつ 呑める酒かも》 8:53
小広場に、案内図 9:05 おぉ! やっと、鳳来寺本堂だぁ! 9:08


本堂の休憩所で、しばし息をととのえる。本堂の左側で、東海自然歩道と合流。ところどころ鉄バシゴが架けられた坂を登っていく。途中、朱色の不動堂(“勝岳不動”)・・利修仙人が入寂された場所。巨岩に彫られた石仏・・。山稜に出ると、“奥の院”。そこから、約10分の登りで、山頂!
やっと鳳来寺本堂に到着。境内風景 9:12
やっと鳳来寺本堂の休憩所から、景色を楽しむ 9:13
東海自然歩道を、鳳来寺本堂から
山頂へ向かう 9:18
鳳来寺の本尊は、薬師如来
9:21
岩を削った階段や、鉄の階段を、
すべらないように登っていく 9:24
岩を削った階段(鉄てすりあり)を、
すべらないように登っていく 9:26
石段を登って、山腹を巻く 
9:32
樹木の間の空間から、
展望を楽しむ 9:34
そのまま、山腹に沿った道を行く
9:34
このお堂が、“勝岳不動” 。 
利修仙人が入寂された場所 9:37
この大杉を切って、仏像を彫ったとされる。
6本杉 9:42
木漏れ日のかかる道を登っていく
9:47
《奥の院》に、到〜着! 9:48 《奥の院》上部の岩場で、
展望を楽しむ若人 9:50
奥の院から、いよいよ、
山頂に向かう 9:53
木の根が、縦横無尽に山肌を覆う、
山道を登っていく 9:57
石の階段を登っていく。
あの先が、山頂! 10:00
あそこが・・・鳳来寺山・山頂 10:01


先に到着のご夫婦、後に到着の若人数名と、写真を撮りあって、登頂を楽しむ。
説明看板・・・
鳳来寺山・山頂にて 10:02
記念撮影 
(鳳来寺山・山頂にて) 10:03
鳳来寺山・山頂風景 10:12
説明・・東海自然歩道 
(鳳来寺山・山頂にて) 10:13
鳳来寺山・山頂から、下山開始。 
大岩が滑りやすい 10:15


山頂から、滑りやすい大岩を下ったり、登ったりと、尾根道を進む。 展望の良い岩塊が天狗岩。休憩所が壊れていて工事中。なおも進むと、南アルプスが見える岩に・・・写真では不明だが、肉眼では見えましたヨ!どんどん下り、東照宮への分岐から寄り道して下ると鷹打ち場(かたうちば)という、大岩。ここで、景色を楽しむ!
鳳来寺山・山頂方面を振り返る。 
滑りやすい岩道を下る 10:16
尾根道を下ったと思ったら、
また登る 10:19
尾根道の道筋は、はっきりしている
10:21
ときどき、岩がある尾根道を進む
10:23
木の階段を下りていく 10:25 次に、木の階段を登る 10:29
《天狗岩》から、赤い屋根の
鳳来寺を見下ろす 10:32
ず〜と遠方に、南アルプスの山々が見える!
(南アルプス展望台から) 10:37
天狗岩(休憩所が修理中)から、屏風岩方面を望む 10:33
尾根道を、軽く上下しながら、
進んでいく 10:47
《巫女石と、高座石》 10:48
鷹打ち場分岐。 左が、
《鷹打ち場展望台》 10:55
あれが・・・鷹打ち場(たかうちば)
展望台だぁ 10:57
鷹打場・・・巨大な岩塊 10:58
鷹打ち場の大きい岩塊の先端から、
下を見下ろす 10:59
鷹打ち場は、大きい岩塊。 
先端で景色を楽しむ人々 11:08


鷹打ち場から分岐に戻り、東照宮へ山腹を歩く。 静かな木立の中に、燦然と輝く鳳来山東照宮が現れた。 ここは、日光・久能山とともに、三東照宮と呼ばれている。東照宮から、本堂へ戻っていく。 休憩所で昼食。
鳳来山東照宮へ向かって、
山腹を進む 11:17
鳳来山東照宮へ向かう。 
荒れた道に、木の橋が・・11:21
静かな深い森に包まれた、鳳来山東照宮 11:28
おっ、鳳来山東照宮が現れた! 11:26 境内から見た、鳳来山東照宮 11:37
鳳来山東照宮から、
鳳来寺・本堂へ戻る 11:38
鳳来寺・本堂手前の、狛犬
11:41


本堂から、登ってきた石段を戻ります。登りとは違い、たんたんとした下り。
“歩幅を小さく”と、注意しつつ、ゆっくりと雰囲気を味わいながら・・・。
鳳来寺・本堂の休憩所で昼食後、
登山口へ戻ります。出発 11:59
登ってきた1425段を、
さぁ戻りましょう 11:59
“医王院”跡。 
古いたたずまいも、わびしい 12:07
左は石垣。 
石段参道を、たんたんと下りていく 12:13
このあたりは、流紋岩・松脂岩・
石英安山岩がとれる 12:17
正面が、周囲7.5mの傘杉
12:18
やっと、仁王門に到着 12:20 やっと・・・登山口に到着 12:25


門谷の、あの硯製作工房横の川べりで、あざやかな花を見つけ、パチリ。  下山後、“一ノ門”横の駐車場から、鳳来寺山を見上げる。 帰り道、《長篠城》の看板を見て、『長篠城址史跡保存館』へ。  ・・・ここが、あの“長篠の戦い”の、長篠城か!・・・
硯製作工房の横、川べりで。 あざやかな花・・モントプレチア
(あやめ科、南アフリカ原産) 12:30
“一の門”駐車場から、鳳来寺山を見上げる
 13:02
説明・・長篠城址史跡保存館にて 13:16 説明・・長篠の戦い 13:16
入口の鬼瓦と“強右衛門磔の図”
(長篠城址史跡保存館にて) 13:36
鬼瓦
(長篠城址史跡保存館前) 13:36