新日本100名山 櫛形山
2012年7月17日 甲府盆地の西端にあり、和櫛を伏せた形に似ている、櫛形山(くしが  たやま)を歩きました。東に日本一の富士山、西に第二の高峰・北岳に挟まれている。アヤメの山と知られ、梅雨時期になると《東洋一のアヤメの群生地》として知られて   いるので、その時期を狙った・・・が、近年の鹿の食害により、絶滅に近く、わずかに網の中で咲いている状態だった。  だが、当日は快晴! 午後には『梅雨明け宣   言』が出て、 『明けましておめでとう』の駄洒落も気持ちよく、カラマツ・ツガ・ダケ   カンバの原生林を楽しんで歩いてきました。
 新日本100名山、日本二百名山、新花の百名山、山梨百名山  2052m
麓から見上げる、櫛形山全景 15:04
裸山からアヤメ平に向かって、カラマツ・シダ・
ダケカンバの原生林を進む。 9:16


網で保護された・・アヤメ 9:26
 
昨夜宿泊した赤石温泉から、愛車で丸山林道を走る。朝の木漏れ陽の中、カラマツ林の中が気持ちよい。突き当りの、池の茶屋分岐では横をみると・・なんと! 昨日一日中雲に覆われて見えなかった富士山が雲海の上に!喜びの声を発してシャッターを押したのだった。分岐点から工事整備中の林道を登っていくと、駐車場に到着。
櫛形山 地図
お世話になった赤石温泉。
朝の風景 6:20
:道傍の地蔵尊が、竹笹で
飾られている。 6:25
右が氷室神社。
丸山林道を行く。 6:32
丸山林道を進む。 
朝の木漏れ陽が気持ちよい。 6:43
工事中なので、
右の迂回路を進む。 6:51
おぉ!富士山がくっきりと見える! 
感動!(丸山林道にて) 6:55 
池の茶屋分岐に到着。 
そのまま登山口に向かう。7:02
おぉ!雲海に浮かぶ富士山がくっきりと!
(池の茶屋分岐にて) 7:02

 
休憩小屋の左手から、登り始める。カラマツ林の中を登っていく。 尾根に出て、少し進むと、木々が伐採された防火帯。 じぐざぐと、つづら折りの急坂を登っていく。振り返ると、南アルプスの笊が岳に雲がかかっている。途中、小休憩場所では、南アルプスの白根三山(農鳥岳、間の岳、北岳)が見える!
池の茶屋登山口の駐車場にて 7:21 池の茶屋登山口・
休憩小屋左手から、いざ出発 7:22
《樹の花 ツルアジサイ》
(登り始めのカラマツ林内) 7:26
カラマツ林の中を登っていく。
7:29
明るい尾根に到着。 7:33 カラマツ林の尾根道を
、ゆっくりと歩いていく。 7:34 
尾根の右方、カラマツ林の間から、
雲海に浮かぶ富士山が見える!7:37
桜峠の防火帯を、つづらおりに
登っていく。 7:43 
《山の花 シロバナノヘビイチゴ》 7:45 うしろを振り返ると・・・
南アルプスの山々が遠望。 7:47 
桜峠のつづらおり登り途中で小休憩。南ア、白根三山を望む。 7:49

 
桜峠を登りきる手前、上方にダケカンバの大木が見える。登りきり、改めて大木を見ても、さすがに圧倒される! ここから道はなだらかになり、道の両側にマルバダケブキの群生が見られる。 黄色い花が咲くころには、全面黄色に覆われるユートピアが現れることだろう。再び登りとなり、ダケカンバ・ツガ・カラマツの林の中を行く。カラマツ林には、サルオガセが寄生して、とろろ昆布のようになった所もある。 とにかく、でかい大木が、カラマツ・ツガ・ダケカンバと、それぞれ縄張りを訴えるように現れる。そこを過ぎた広場が、山頂である。(奥仙重とも言われる)
桜峠を登りきったところに・・
ダケカンバの大木が見える。 7:51
ダケカンバの大木が聳える。
 圧倒的な存在感だ。 7:52
マルバダケブキの群生。時期がきたら、
黄色い花を一斉に咲かせる事だろう。 7:54
《山の花 ヤマオダマキ》 7:54
カラマツ林の尾根道を進む。道の両側には、
マルバダケブキ・バイケイソウ。 7:55
カラマツの枝に、サルオガセが寄生し、
とろろ昆布のようだ。 8:00 
右方から、カラマツの樹林を光が射して、
明るい尾根道だ。 8:02
熊の爪あと 8:04 
ツガ・カラマツ・ダケカンバの
森に入っていく。 8:06
ツガ・カラマツ・ダケカンバの大木が、
ところどころに、どっしりと座る。 8:16 

 
山頂で、登山口の駐車場で声を交わしたNさんと会い、一緒に行動させてもらう。原生林を楽しく歩く。マルバダケブキの大群生があり、その横にはサルオガセが寄生したカラマツ林! 途中、大カラマツに会う。300年以上の樹齢を持つ、原生林が凛としている感じ。原生林を通り抜けると、裸山ふもと。ここはアヤメ平以上のアヤメ群生地と聞いていたが、鹿の食害で、アヤメがみごとに見あたらない。鹿予防のネットの中に、かろうじて見ることができる。このネットは効果あるそうで、年々大きくしていく予定だとか。ネット内には、ミヤマキンポウゲの花が一面に咲いていてきれい。
記念撮影・・櫛形山・山頂 8:20 裸山へは、左。 8:32
マルバダケブキの大群生!
黄色い花が咲く時期は、見事だろう。 8:33
原生林の中の、大カラマツ。
 樹齢300年以上 8:45
原生林を、裸山に向かって
直進する。 8:46
原生林の中を進んでいく。
気持ちよい 8:47
裸山ふもとにある、櫛形山の看板。
8:53
《高山の花 テガタチドリ》 
(裸山ふもと) 8:54 
裸山ふもとのお花畑。 8:55
《高山の花 ミヤマキンボウゲ》の群落
(裸山ふもと) 網で保護された中に咲く 8:55
三角点 (裸山山頂) 2003m
9:00
記念撮影 (裸山山頂) 9:01 裸山山頂から、富士山を遠望。 9:01


裸山山頂で富士山の上部を眺め、ぐるりと周回して麓に。ダケカンバ・ミズナラなどの森を通り、やや緩やかに下っていくと・・アヤメ平。裸山・麓よりも小さなネットに囲まれた中に、わずかに咲いているアヤメ! 別ルートから登って来た地元の人によると・・・昔は『この平原も、あの平原もアヤメに覆われ、東洋一のアヤメ群生地と言われていたのだが・・』。 しばしN さんと、登山談義で休憩し、(皆の努力で、何年後かにアヤメが戻ることを祈りつつ)標識に従って、来た道とは別ルートで山頂・奥仙重へ。そこから、元の道を、大木たちに挨拶しながら登山口へ戻る。池の茶屋分岐手前の林道で、再び南アルプス・農鳥岳を遠望!
裸山からアヤメ平に向かって、カラマツ・シダ・
ダケカンバの原生林を進む。 9:10
分岐から、アヤメ平に
下っていく。 9:18
大き〜い!カラマツの大木だ。 9:24 アヤメ平に到着。 9:26
網で保護された・・アヤメ 9:26 網の中には、《高山の花 グンナイフウロ》
9:27
休憩後、下山に出発。
後ろが避難小屋 10:07
アヤメ平から原生林を戻っていく。
 違うルートを歩く。 10:13 
巻き道を歩いていく。 10:24 《山の花 クサタチバナ》 10:25
原生林。裸山・櫛形山分岐に合流。
10:39
櫛形山山頂に戻り、昼食・休憩。
11:07
櫛形山・山頂風景。 11:35
下山は、途中で一緒になった長幡さんと
二人なので、とんとんと快調。 11:39
三等三角点 (櫛形山) 2052m
11:48
防火帯の桜峠を下りる。朝、前方に見えていた
南アルプスの山々は雲に隠れてしまった。 12:00
池の茶屋登山口にある休憩所へ・・到着。
12:16
池の茶屋分岐手前の林道から・・
南アルプス・白根三山方面 12:41
周りに雲の富士山。
池の茶屋分岐から 12:45

 
  赤石温泉の宿横から約10分。奥さんから『迫力あるから、ご覧下さいよぅ』と言われていたのを思い出し、帰途に見物。約20mの落差ある滝の水量多くドドゥと迫力あった!そこへ行くまでの道整備を宿主人がされているようで、その苦労を感じつつ、適当に緊張しての滝見物で・し・た。
妙蓮の滝に向かう 13:34
約20mの落差。水量多く、
迫力ある妙蓮の滝。 13:40
《妙蓮の滝》 約20mの落差。
迫力ある。 13:39
水量の多い《妙蓮の滝》。 13:38

 
前日、大阪を発ち、東名高速道・清水ICから、目的の富士川町・平林へ向かった。富士川に沿って52号線から10号線を走ると、“みのぶ線”の地名が。時間があるので、身延山・久遠寺に立ち寄ることにした。やはり高所へ行きたい気持に勝てず、ロープウエイで山頂へ。涼しい!奥の院で、南アルプスを遠方に眺め、富士山(雲で見えず)方面も眺め、下りてから本堂を拝む。来る予定ではなかっただけに、来れて満足!
 くっきりと、身延山 (富士川・みのぶ線の道路から) 12:29
立派な、身延山・久遠寺の三門
12:47
駐車場からロープウエイ乗り場へ向かう 
12:54
ロープウエイ頂上・・
久遠寺奥の院、日蓮上人像 13:15
ロープウエイ頂上・・
久遠寺奥の院・思親閣 13:17
 身延山頂から、南アルプスを遠望 13:26
身延山・久遠寺の五重塔。 13:54 本殿の後ろに、奥の院がある
身延山が聳える。 14:01
身延山・本堂 13:55