新日本100目山 天上山
2012年4月30日 伊豆諸島の神津島にある、天上山(てんじょうさん)に登りました。竹芝桟橋から高速ジェット船で、約3時間半。伊豆大島・利島(としま)・新島(にいじま)・式根島(しきねじま)と港を発着すると、神津島(こうずしま)だ。名前は、島々を作った神様が集まったという「神集島(かみあつめのしま)」に由来すると言われている。船で、神津島が近づいて、だんだん大きくなってくると感動する。その中心部の山が天上山。伊豆諸島であるから、火山活動で出来たので、山頂部は多くの火山湖、岩石があり、地形の面白さ、四季を通じた花の豊富さ、展望の良さなど、魅力一杯の登山コースだ。民宿で一泊して、翌日は熱海・小田原へ。箱根(神山)に登る予定が関東地方を襲った豪雨が続き、断念した。天上山は、その前だったので、良かった! やはり晴天大明神さまさま!
新日本100名山。花の百名山。 572m
観光会館2階から神津漁港風景を撮る。前方奥には、どっしりと天上山。 10:28
 

浜松町の竹芝桟橋から、高速ジェット船で伊豆諸島を神津島へ。
ジェット船は、初めての乗船。揺れを心配していたが、ほとんど
揺れない。すごい。伊豆大島をはじめ、各島に停船しながら
いよいよ神津島へ。だんだんと近づくにつれ、島影が大きくなって
くると、興奮してくるのだった。 


←地図:クリックすると大きくなります。
天上山登頂記念証(神津島観光協会) 神津島へ、竹芝桟橋から
高速ジェット船に乗船。 7:25
東海汽船の案内図(伊豆七島) 7:34 伊豆大島に到着 9:27
富士の形。
特徴のある利島(としま) 9:53
神津島が近づいてくる 10:17
いよいよ神津島だ。 10:25 いよいよ神津島に入港。 
漁船が多くおいてある。 10:28 

 
港には、今夜宿泊する民宿の車がお出迎え。黒島登山口へ送迎していただいた。想像通り、急な登りが待っていた。 ジグザグと階段を登る。さすが花の名山だけあって、オオシマツツジ・マルバシャシンバイなどの花が現れ、うれしくなる。シダ新芽の新緑が、なぜか美しい。○合目の標識が現れる。あえいでは立ち止まり下方を眺めると、高度を上げる度に高いところに来たことを実感する。9合目のすぐ上には大岩があり、伝説由来を書いた看板がある。
黒島登山口 10:49 道縁には、オオシマツツジのオレンジ色と、
シダの新緑色が美しい。 10:51
 
黒島登山口に立ち、これから登っていく先を見上げる。 10:50
石段・木の階段を踏みしめながら
一歩一歩登っていく。 10:51
『1合目 標高211m』に到着!
10:55
道端にかわいい《樹の花 
マルバシャリンバイ》 10:55
階段の横に咲く、あでやかで、ほっとする
《樹の花 オオシマツツジ》 10:56 
《山の花 ナガバノスミレサイシン》
11:01
《樹の花 クロマツ》 
道横で雌花が開花している。 11:03 
《野の花 ヒメハギ》 11:04 登山道を、ギザギザと登って行きながら
高度を稼いでいく。 11:05
ふうふう言いながら5合目に到着。眼下に新緑の山肌や神津港方面がくっきり。 11:17
5合目から見上げる。 
岩がゴロゴロと、迫力満点。 11:18
横を見ると、傾斜もきつく、
今にも岩が崩れそうだ。 11:25 
『7合目』・・神津島空港方面を眺める。
手前は高処山。 11:28
《鬼たちの力比べ》
伝説がある岩が上方に。 11:31
 
9合目。手前から高処山その向こうの秩父山や、半島の先・引廻鼻まで、きれいに見える! 11:37

 
9合目を過ぎ大きな岩横を過ぎると、「オロシャの石塁」の看板あり、向かう。 「オロシャの石塁」は、「文政の石積み」とも言われ、外国の攻撃に備えて石を積んだ跡である。元の道に戻るとすぐ10合目の標識。 少し進み、右下に神秘的な千代池(せんだいいけ)が見え、降りていく。
大きな岩の横を登っていく。
もう頂上部に到着したようだ。 11:32
分岐を“オロシャの石塁
”方面に進む。 11:41
展望台の眼下には“オロシャの石塁”(文政の石積み)。外国の攻撃に備えて石を積んだのだ。 11:43
 分岐を裏砂漠に進む。
11:45
 ここが『10合目 
標高476m』低潅木の間を進む。 11:45
右下に、千代池(せんだいいけ)が
見えてきた。 11:47
千代池分岐 11:50
苔の緑がきれいな、千代池(せんだいいけ)。 11:49

 
千代池で昼食。のんびりしようとしたら、霧が発生してきたので休憩はそこそこにして裏砂漠に出発。低潅木の林を登っていくと、急に草原に変わる。周囲は、円錐や三角錐のでこぼことした山・丘が続く。しかも、それが露岩だらけだ。表砂漠と裏砂漠の分岐点を、裏砂漠へと向かう。草原を登っていくと、砂礫が多くなり、一面に砂。これが裏砂漠だ。砂礫の中にも、きれいなオオシマツツジの花。もうすこしすればあたり一面満開になるのだろう。
千代池から裏砂漠に向けて、
潅木の中を登っていく。 12:00
潅木帯を過ぎると、樹木は低くなり、
草原のように変わってきた。 12:03 
歩いてきた道を振り返ると、樹林に覆われている。
霧が出てきた。 12:03
表裏砂漠方面に向かう
12:05
 尖った岩山が多い異次元空間に入り込む。 12:06
 数多くの露岩が点在する。 12:08  盛り上がった山から、岩が崩れ
落ちそうな風景。 12:08
 オオシマツツジがあでやか。 
遠方では数多くの露岩と、霧。 12:09
 砂漠分岐。 霧が出てきたので、時間短縮の為、
裏砂漠へ向かう。 12:10 
 裏砂漠に向かって、石段を登っていく。
12:12
 左遠方には、 おびただしい数の露岩!
その下は表砂漠と思われる。 12:12 
 樹木が消え、石ころの中、
砂地の道を進む。 12:18
 《樹の花 オオシマツツジ》
 砂礫の中、可憐な花。 12:19

 
山頂部にあって、荒涼たる姿を見せる「裏砂漠」を歩いていく。 まだ少ない開花を見せる“オオシマツツジ”が、1ヶ所だけ、まとめて咲いていたので、喜ぶ。裏砂漠を過ぎて、右へ海に向かうと・・ 展望が良い休憩地。「三宅島が見える」らしいが、本日は霞んで見えず。切れ落ちた断崖絶壁の下に、小島があり、周囲に波が白くうちつけて、きれい!
裏砂漠が現れる! 12:19
裏砂漠を歩いていく。 12:21 歩いてきた道を振り返る。 12:24
《樹の花 オオシマツツジ》 (裏砂漠も終わりに
近づき、あでやかな開花を発見) 12:25
道の両側に岩石が・・。
12:26
“裏砂漠展望地”から三宅島方面を眺める。海に向かって岩が崩壊している。 12:31
標識に従って、展望地へ右折。
12:28
荒々しい崩落地の下に、小島がポッカリと
浮かんでいる。 12:35

 
展望地から分岐へ戻り、不動池方面へと進む。ところが急に霧発生。 展望地の看板に「山頂周辺は、急に霧がかかり、道に迷う恐れがあるので・・・注意して歩いてください」そのままの状態となり、分岐の標識や石の上のペンキを注意しながら歩を進める。“新東京百景”“天空の丘”など、周囲の景色は全く見えず。そのまま不動池から、外回りの道を進み、ババァ池へ。
オオシマツツジの花。もう少し経てば、
一面に満開となるだろう。 12:43
霧がたちこめる。 
白い砂道を注意深く進んでいく。 12:45
《樹の花 ヒメユズリハ》
(ふんわり盛り上がった新緑が美しい) 12:48
霧の中、砂礫の道を進む。 12:52 道横に大きな岩。 12:52
表砂漠・不動池分岐に到着。 
不動池方面に進む。 12:54
霧の中、ごろごろした岩の
中を登っていく。 12:56
『新東京百景展望地』だが、
霧で何も見えず。 13:02
『不動池』も霧の中。 13:08
不動池から少し進み、『天空の丘』へ
登ってみる。 13:13
『天空の丘』・・
360度の展望も、霧の中。 13:15
もとの道に戻り、山の外側を
ぐるりと周っていく。 13:20
『ババァ池』 13:29


 
ババァ池から白島下山口へと進み、
下山せずにそのまま下山口を
通り越して天上山・山頂へと向かう。
途中に小雨降り出してきたが
なんとか大雨にならずに・・よかったぁ。
  白島下山口から、山頂を目指す。
(左が不入ガ沢) 13:41
岩礫の道を進む。  最高地点(山頂)まで、0.1km! 13:48
記念撮影 (天上山・山頂にて) 13:52 三角点・・天上山・山頂 13:54
天上山・山頂風景 13:54 一緒になった人と、天上山・
山頂から下山する。 13:56

 
山頂から再び白島下山口へと戻り、いざ下山。急坂の階段を下りていく。6合目の登山口へ出たあとは、雑木林の中を村落へと向かう。
白島下山口へと向かう。 14:04 ここが白島下山口。村落へ2.8km 14:08
ジグザグの下山道を、
どんどん下りていく。 14:08
急な階段を、トントンと下りていく。
14:16
潅木の中を下りていく。 14:19 白島登山口に到着 14:25
『6合目 標高373m』 
ここから村落へまだ2.2kmの下山 14:27
リョウブの林の中を
下山していく。 14:27
やっと登山道の終点。『花の百名山 
白島登山口』と書かれている。 15:00
村落に下りる道から、ガレた
山肌を見上げる。 15:02
すごく荒れた山肌、絶壁の
神津沢を見上げる。 15:06
夕方、民宿近くの千歳橋から、
天上山を遠望する。 18:05

 
@ 島の路地は細い
A 有名な《くさや》製造も、この1軒のみ。各家庭では、それぞれの味を持つ。
B ジュリア墓地・・40年間キリストの信仰に生きたジュリアを祀る。
C フェリーが寄航している
D きれいな前浜が、よりきれいにされている
E 水配り神話のモニュメント
F 観光会館2階から、天上山を眺める
G 乗って帰る《高速ジェット船》
@・・神津島の集落は、狭い路地。
8:59
A・・丸金商店。
ここが、神津島唯一の《くさや》製造所。 9:21
B・・流人墓地 (ジュリア墓地)・・
きれいに掃き清められている。 9:27
C・・岸壁にフェリーが入港している
(村役場前から) 9:33
D・・前浜と引廻鼻方面を眺める(神津島村役場前から)。前浜を多くの人が掃除している。 9:52 E・・水配神話のモニュメント 9:59 
F・・観光会館2階から、天上山を
遠望する。 10:31
G・・今から乗る高速ジェット船。
10:44