新100名山 栗駒山
2013年10月18日 岩手・宮城・秋田3県の県境にある、栗駒山(くりこまやま)に登った。きれいで有名な東北の紅葉だが、その中でも最も早く色づくと言われている。東京単身時代から行きたいと思っていたが果たせなかった山。今回、登山ツアーで行く予定だったが、台風と重なり中止。個人的に、翌日の飛行機・レンタカー・宿を手配し・・行った。前日は、台風の影響から風強く、冷気が入り込んで、天気悪かったが、当日は青空!ところが、山頂あたりだけ雲が覆い、霧の中での登り。山頂に近づくにつれ、霧氷が現れる。 山頂で記念撮影やら、うろうろしているうちに、風の一吹きで雲が飛び、快晴に。下山は、快晴の中、きらきら光る霧氷を見ながらの歩き、となった。
【登り】と【下山】の同じ場所での【◆印】光景を見比べて下さい。
新日本100名山。 日本200名山。 花の百名山。 新・花の百名山。 1627m
下山途中、栗駒山・山頂方面を見上げる! 
青空の青、霧氷の白さ、樹木の緑、草もみじの茶色! あざやか。 10:10
 
 前日宿泊の栗駒山荘から出発。朝から空を見上げれば青空なのだが・・・ 霧の中を歩いていく。山頂方面には雲が覆い、いやな予感。 道も標識もしっかりしているので、安心して登っていく。突如、道の横から 噴気が上がる。硫黄の匂い。火山なのだと、再認識。
駐車場横の登山口から登り始める。 6:48
黄葉が朝陽に輝いている。 6:56 「名残ヶ原」と“賽の碩”分岐。 6:57
◆突如、登山道の右端の穴から、
噴煙が噴出している。 7:02
◆岩の間から噴煙が。
硫黄の匂いが立ち込める。 7:03
◆噴煙を上げる岩から、名残ヶ原に
向かって下りていく。 7:06
◆名残ヶ原の、霜のついた木道を行く。
すべらぬように、注意する。 7:08 
名残ヶ原の右遠方には、湯気山が。
その名の通り、噴煙を出している。 7:12
登山道案内図
(名残ヶ原の木道終点付近) 7:16 


 
 名残ヶ原の木道を渡り終えると、灌木帯の中、登り登山道になる。 笊森(ざるもり)コースの分岐点、苔花台を直進し、ゼッタ沢と会う。 沢を渡渉して登っていくと、硫黄の匂いが強くなってくる。地獄谷だ。 「危険」の注意事項通り、地獄谷に沿った歩道を、立ち止まらぬように速足で登る。
でも、足元には、珍しい苔の花があるし、谷には、《ハート形》の石があるし・・、少し立ち止まる。硫黄の噴気を避けながら進むと・・エメラルドグリーンの湖、1944年の爆発で出現した昭和湖だ。
名残ヶ原の木道を過ぎ、
森に入っていく。 7:21
◆苔花台。
笊森(ざるもり)方面との分岐。直進する。 7:23
低い灌木の中、石段を登っていく。 7:27 ◆沢に沿って、山腹の道を進む。 7:30
【ゼッタ沢の渡り】橋が外されている
ので、渡渉。対岸に渡る。 7:32
地獄谷に沿った道を登っていく。
ガスの匂いが立ち込める。速足で。 7:34 
おぉ! 石に《ハート》形が!
(「地獄谷」を見下ろす) 7:37
◆「地獄谷」に沿って登っていく。
7:39 
◆「地獄谷」。
ガスの匂い立ち込め、速足で。 7:42
◆きれいな草紅葉の草原を歩く。
山麓は、霧。 7:46 
◆昭和湖(1944年の爆発で出現)。7:50

 
昭和湖で休憩後、小灌木の間を登り始める。階段が続く。 途中で、下山してくる人と出会う。「早くからの登山ですね」と言うと「昨日から山頂でシャッターチャンスを待っていたが、晴れそうにないので下山してきた」とのこと。山頂での景色はあきらめる覚悟で登っていく。途中から、木の枝に霧氷が出現。昨夜の強風で出来たのだろう。“エビの尻尾”がだんだん長くなるのを見て楽しむ。天狗平・天狗岩では、強風で霧氷が張り付いている。風は止んでいるので、片側切れ落ちた尾根道も、なんなく歩いていける。あそこの一段と開けた場所が・・山頂!
◆「昭和湖」を過ぎ、いよいよ尾根に
向かう階段の登りに。 7:58
ナナカマドの赤い実が、印象的。
しばし立ち止まる。 8:04
◆霧の中、まだまだ登り
階段が続く。 8:09
ハイマツも・・昨夜の強風で・・
みごとな霧氷。 8:33
◆木の枝が、きれいな霧氷。
8:42
「天狗平」尾根分岐に到着。
昨日からの強風で、雪が付着! 8:46
尾根分岐「天狗平」の、
登山道・方位盤。 8:46
◆天狗平から、尾根道を
山頂に向かう。 8:49 
◆前方に「天狗岩」が現れた。
8:53
◆「天狗岩」の裏側は、こんなに霧氷が! 
すごい強風だったのだなぁ。 8:54
◆ここも、右方は、
切れ落ちている。 9:04
◆きれいな霧氷の
低木の中を進む。 9:08
おぉ! 栗駒山・山頂だ! 9:12 ◆栗駒山・山頂 9:13

 
 須川コースでは、一番のはずなのに、山頂には大勢の人が・・。 さすがに、3県にまたがる山だ。登山コースが多くあるのだ。 記念写真を撮ったり、霧氷を撮ったりするうちに、だんだん明るくなり、一吹きの風で、あっという間に雲が取れ、下界が現れた!
  皆一斉に感激の声! 喜んで、写真をパチパチ。
山頂風景。 なんと、明るくなってきた! 9:19
三角点 (栗駒山・山頂) 9:13 栗駒山・山頂の祠。
だんだん明るくなってきた。 9:15
記念撮影 (栗駒山・山頂) 9:21 山頂へは、色々なコースから登って来れる。
(栗駒山・山頂にて) 9:25 
山頂付近。雲が飛び、眼下の景色が広がる。 9:28
快晴になり、山頂の
霧氷がきれい! 9:30
快晴になったので、山頂付近の、
きれいな霧氷を撮りまくる。 9:30 
山頂の霧氷 (祠付近) 9:33 名残惜しいが・・、
下山開始。 9:35 

 
 山頂から下山。今回はレンタカーで来ているので、縦走できなくて、同じコースを戻る。
いざ下山という時から、ますます天候は良くなり、四方八方すべて見える! 遠方の鳥海山の白い姿もくっきり(私のカメラでは残念ながら撮れないが)。 登山道から右側は、霧氷の白い花がキラキラと輝いて、下方は黄紅葉の秋色。空は青空。すばらしい景色を拝むことが出来た。下山しながら、何度も山頂方面を振り返って霧氷を見上げる。来て良かった〜!
快晴になり!尾根の右側には、霧氷のお花畑。眼下に黄葉。遠方には鳥海山! 9:45
下山途中、晴れてきて、霧氷の花が咲き、
下方の景色も見えてきた。 9:39
◆左方の切れ落ちた崖が、
はっきりと見える。 9:39
道横のナナカマドの赤い実も、
凍っている。 9:41
◆左方が切れ落ちている尾根道を、
下っていく人がいる。 9:41
◆尾根道で一番細い部分。しかし、
右方の霧氷がすばらしい。 9:43
◆天狗岩付近から、山頂方面を
振り返る。青空だ! 9:55
霧氷のお花畑。眼下に黄葉・・すばらしい景色に、見とれる。 9:55
◆天狗岩から下りて、天狗岩を振り向く。
こんな景色だったのだ。 9:59
◆天狗平に到着。 
正面は、御駒山から秣岳(まちだけ)へ。 10:00
天狗平から少し下って、山頂方面を見上げる。 
霧氷の白さと青空との対比が美しい! 10:07
◆瓦礫の道を下っていく。
天気が良くなったので、ルンルン。 10:09 
下山途中で見上げた山頂方面は、
草もみじの茶色と、霧氷の白さと
青空とで、とても美しい! 10:10
◆石段途中から、昭和湖を見下ろす。
エメラルドグリーンの湖の周りには、
多くの人々が休憩している。 10:35 

 
大勢の人々が休憩している昭和湖。湖の端では、ブツブツと硫化ガスが出ている。地獄谷・名残ヶ原と、
下っていくが、目の前には、朝見えなかった秋色の黄葉・紅葉が拡がる。時々山頂方面を振り返って見る。 見返り美人ならぬ“見返り山”だ。 終着は、須川温泉登山口。
◆エメラルドグリーンの昭和湖に到着。
朝と違って、周囲の景色は、くっきり。 10:40
昭和湖の周りでは、多くの
人々が休憩している。 10:47
◆昭和湖付近の湿原を通って、
地獄谷方面へ下山。 10:53
◆硫化ガスが出ている地獄谷横の歩道を下る。
正面の紅葉が美しい。 10:57
◆下山途中、地獄谷付近から、山頂を振り返る。 10:59
地獄谷付近の景色。周りの秋色が美しい。 11:02
◆地獄谷からの歩道を下り、沢を渡渉して、
対岸の山すそ道に出る。 11:06
沢を渡渉し、沢の下部を眺める。
山の紅葉もきれい! 11:09 
◆山腹の道。紅葉の向こうに、
山頂を眺める。 11:09
紅葉の中、苔花台へ向かう。
11:12 
◆苔花台に到着。 11:14  ◆名残ヶ原の登山道案内標識。
 向こうに、剣岳。 11:20 
◆名残ヶ原風景。 11:20
◆下山途中、名残ヶ原付近から、山頂を振り返る。 11:21
◆名残ヶ原の木道を歩いていく。
11:23
◆鮮やかな黄葉の林に
入って、登っていく。 11:26
◆岩の間から、噴き出す噴煙。
11:27
噴煙を吹きだす岩付近から、湯気山と、
その向こうに剣岳を眺める。 11:28
◆青空の下、陽に照らされた黄葉・
紅葉の森を歩く。 11:34 
これが須川高原温泉。
奥の黒い建物が、栗駒山荘。 11:39