日本100名山 常念岳

2019107日〜9日 信州の常念岳に登った。2001年に初登頂してから実に18年ぶりだ。地元の人たちにとっては『おらが山』であり、日帰りするのが多いと聞いている。年齢を重ねるにつれ、脚力に不安を感じてきたので、(どんなにゆっくりでも安全にいけそうな)常念岳を選んだ。案の定、18年前の記憶は消え、石が多い登山道に悩まされ、脚を引きずりつつ標準時間の約2倍の時間をかけて、やっと常念乗越にたどり着いた。
2日目は雨&強風。強行できたが、翌日が快晴予報だったので、無理せず
常念小屋で、ゆったり
とした時間を持った。
3日目は、目論見通り、快晴!最初は強風だったが、周りの景色を楽しみながら、山頂登頂!今までは、槍ヶ岳から眺めていた常念岳だったが、槍ヶ岳を見ることが出来て最高だった。常念乗越に下山後は、そのまま、来た道を下山。 日本100名山 2857

穂高から槍にかけての北アルプスが目の前に。 (常念岳山頂) 8:07
大分高度を稼いできた。見下ろす。赤い屋根が常念小屋。その上が(雲海をまとった)横通岳。 6:54
 
曇り・霧 松本駅から大糸線でJR穂高駅へ。タクシーで一の沢登山口へ。
標高約1300mから約2500mへ、高度差1200mの登りだ。途中、何回も木橋を渡る。最初のうちは1つ・・2つと数えていたが、あまりに多すぎて途中で数えるのをやめる。
@  山の神、A大滝、B笠原沢 と、要所に《現在高度》と《常念乗越(一の沢登山口)までの距離》が書かれた標識があり安心だ。C胸突八丁まで進む。
常念岳:地図 JR穂高駅に到着! 7:50
タクシーで、一の沢登山口へ。 8:17
一の沢登山口から出発! 8:33 ごろごろの柱状節理の岩が
転がる道を進む。 8:36
《山の神》の祠と大木に無事を祈る。
8:53
一番目の丸太橋。 9:07
大雨で沢になったのか?
岩の間を歩いていく。 9:35
紅葉が見えなかったが、久しぶりに
赤い実に出会う。 9:49
登山道が一旦なくなり、沢の横を通って
いくことに。(ピンクテープが頼り) 10:06
丸太橋を越える。
何番目なのか、わからなくなる。 10:08
《王滝》に到着。残り3kmになったが、
高度は800mも登らねばならない・・。10:11
岩が多くなり、岩の間を
縫って登っていく。 10:54
石の河原を越えた先には、
木の階段。 10:58
大岩がデーン! 11:53
《笠原沢》だ。距離は、2kmと、半分以上
来たが、高度は残り600mもある。 11:54
前方に、橋があるが・・
その先はきつそう。 12:43
大きな岩が現れ、越えていく。 
13:01
《胸突八丁》残り1.5kmだが、高度400m。
脚は攣ってるし・・、時間はあるので、ゆっくりと
登るしかない。 13:09

 

すでに疲労困憊だったが、ここからが最後の急坂『胸突八丁』。
覚悟を決めて、一歩ずつ登っていく。山すその道端には、高山植物が残っている。
途中からは、職人さん達が木道をきれいに工事中。
元気がでる。最後は常念乗越に到着。強風の中、常念小屋へころがり込む。

階段をひとつづつ登っていく。1段の段差は統一
されている。案外と歩きやすい。 13:11
《高山の花 ヤマハハコ》 (道の横で)
13:17
ジグザグと登って行く。 13:20
頭上落石注意! 13:33 山すそを歩道が続く。 13:41
《高山の花 オニアザミ》
まだ、花が残っている! 13:46
《山の花 ヤマトリカブト》 13:46
沢の端を登っていく。あの丸太橋をわたる。
13:56
《最終水場》あと1km。標高あと200m!
14:00
木段をきれいに整備製作中である。
14:53
第2ベンチ。あと500m!
うれしい・・と思ったが・・。14:55
第3ベンチ。あと300m・・?
15:07
常念乗越に向かって、気力を振り絞って
登っていく。強風! 15:25
標高2460m・常念乗越に到着! 15:31

 

朝から雨。山頂に登って下山という、最初の計画通りに決行してもよかったが、明日は快晴の予報なので、思い切って小屋で一日。この小屋の歴史や写真をみたり、本を読んだりして、ゆったりと過ごした。夕方から雨が止んできた。常念小屋は今年で100周年なのだそうだ!記念札を頂く。

雨が降り続く。天気予報ばかり見る。
(常念小屋) 7:06
大正8年、山頂の祠に入っていた
「常念坊」の彫刻。 11:30
雨が上がってきた!常念岳。 (常念小屋入口から) 15:18
常念小屋&常念岳・・雨が上がった! (横通岳方面から) 15:27
常念小屋&常念岳・・雨が上がった!強風にさらされている樹々の姿がある。
(横通岳方面から) 15:31


 

本日は快晴!いよいよ常念岳へ。標高差400m。レインウエアを着ていたが、強風で、その下の帽子がいつのまにか飛んでなくなってしまった。ゴロゴロの石の上を、ジグザグに登っていく。

目の前の槍ヶ岳に、朝陽が輝く (常念小屋テラスから) 5:57
常念小屋テラスから、朝日に輝きだした
常念岳を見上げる。 5:58
常念小屋入口。 6:29
広々とした常念乗越。左は常念岳方面。正面は槍。右は横通岳。 6:30
いまから常念岳に登る。朝の空気を吸う。(常念乗越で) 6:32
常念岳への登りにとりつく。
(槍の方向を向いている影) 6:35
ごろごろした岩の中をジグザグに登っていく
(強風) 6:40
大分高度を稼いできた。見下ろす。赤い屋根が常念小屋。その上が(雲海をまとった)横通岳。 6:54
急こう配になってきた。赤マルが目印。 7:11 ここを左折。印がありがたい。 7:22
分岐に到着 (三股・小屋・山頂) 7:49 雲海の向こうに《富士山》が見えた! 8:00
この岩の向こうが山頂だ! 8:00 あそこが、山頂。 8:01

 

常念岳山頂だ! 山頂には、祠と方位盤が据え付けられている。こんな強風の吹きすさび、雪がつもる中、よくも『祠』が置き続けられているものだ。真正面の《穂高〜槍》《立山〜剱岳》《蝶ヶ岳、富士山》と、360°の展望だ。この好天で、あの涸沢は大勢の人々でにぎわっていることだろう。

記念撮影 (常念岳山頂にて)
(左:穂高、右:槍) 8:04
常念岳山頂の方位盤。 8:05
祠の後方には穂高 。
(祠はよくぞ強風に耐えられるものだ!) 8:05
蝶ヶ岳方面への尾根
(常念岳山頂) 8:06
穂高から槍にかけての北アルプスが目の前に。 (常念岳山頂) 8:07

 
常念岳・山頂で、周りの山々を見渡せた満足感に浸りつつ、常念乗越に下山。1日目に登ってきた道を戻り、一の沢登山口へと下山した。
祠に挨拶。山頂を後にする。 8:13 大日岳・立山・劔岳がくっきりと見える
(山頂から下山途中) 8:23
幻想的な雲海の世界が広がる。
(山頂から下山途中) 8:28.JPG
岩を注意しながら下山するも・・槍が見える!
(山頂から下山途中) 8:35
山頂から、大分下山してきた。 9:06
帰路につく。 (常念乗越にて) 9:54 「一の沢登山口」に到着! 13:29.

北アルプスの南部に位置する、常念山脈の盟主。三角錐の風格ある姿は麓から仰いでも美しく、また山頂からの眺めも素晴らしい。とくに梓川を隔てて連なる槍ヶ岳から穂高連峰にかけての展望は見事。周辺から北方にかけて花崗岩の地質で、山頂も花崗岩の岩塊が積み重なって成る。北アルプスの山は表銀座、裏銀座ともに花崗岩で成る山が多いが、その最南端が常念岳。それより南は不変成古生層に変わる。
2006年9月4日 槍ヶ岳:日の出(に浮かぶ常念岳) 槍ヶ岳山荘より 5:23
2006年9月3日 槍ヶ岳:左に見える
常念岳に、雲が・・(喜作新道より) 7:51
2006年9月3日  
槍ヶ岳:常念岳 (ヒュッテ西岳から) 
8:53
2006年9月4日 槍ヶ岳:朝の槍沢・遠方に
常念岳 (槍ヶ岳山荘から) 6:14
2006年9月3日 
槍ヶ岳:登ってきた、東鎌尾根と常念岳
(“槍”の穂先影が、くっきり) 17:24
2001年9月1日  
北アルプス・常念岳(じょうねん)
強風→快晴・うららか・高山植物
常念岳の雄姿と 常念山荘
常念岳へ急な登り トウヤクリンドウ(野生見られた!)
トリカブト 燕コマサク ホシガラス