2008年10月29日
 世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』・・・ということで、高野山への参詣道7本の内、最も歩かれている、町石道(ちょういしみち)を歩きました。 沿道には、1町(約109m)毎に町石が建てられている。町石・・もとは木製の卒塔婆だったが、鎌倉時代に寄進を募り、現在の町石になったという。(密教の金剛界37尊名や寄進者名などが彫り込まれている)
 九度山町の慈尊院から高野山・根本大塔まで、180町石を歩く道だが今回は、笠木峠まで・・・まずは、1回目。
高野山・町石道コース@:九度山町の柿畑から、紀ノ川を眺める 9:48

弘法大師が、慈尊院に住む母を、月に九度は必ず山上の高野山から訪ねたという地名の由来「九度山町・慈尊院」から、日本一の産地である富有柿の柿畑の中を歩きます。柿畑を過ぎると、杉林。
高野山・町石道コース@:パンフレット 世界遺産 慈尊院・境内にて
(正面は、多宝塔) 9:12
丹生完省符(にうかんしょうぶ)
神社への石段。途中、右側に【180町】の町石 9:14
世界遺産・丹生完省符(にうかんしょうぶ)神社
 9:17
いよいよ町石道コースで、高野山に出発 9:23 『179町』の、町石。 1町(≒109m)ごとに
建てられている。文永6年建立 9:24
『174町』の、町石。 上は、柿畑
(九度山町は、富有柿日本一産地) 9:34
柿畑 (九度山町は、富有柿日本一産地) 9:46
コースには表示があり、わかりやすい 9:47 県朝日夕陽百選に選ばれている景色
(九度山町・展望台にて) 9:58
柿畑・・接木したり、常に世話している様子が
うかがえる 10:04
“祈りの道”・・柿・みかん:1袋100円 10:08
柿畑を過ぎて、杉林に入る 10:17 『149町』の、町石。
 隣のは、修理してある 10:43
道が開けたところに、石仏が 10:47 『138町』の、町石。 杉林 11:04
杉林の中、石段が続く 11:09 六本杉峠の風景 11:11

六本杉峠から、(高野山への南行から)西へ離れて、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)へ。ここは、高野山の地主神である丹生明神と、その子で弘法大師を山上へ案内したという狩場明神が祀られています。世界遺産。 ここの神社前広場で昼食。のんびりした、里山風景がひろがっていました。
『136町』の、町石。 六本杉峠 11:13 丹生都比売(にうつひめ)神社へ向う道は、
里山風景である 11:27
里山道を、『貧者の一灯』(お照)のお墓に、向う 
11:30
『貧者の一灯』(お照)の碑。 
300年前に建てられた 11:33
世界遺産 丹生都比売(にうつひめ)神社に、到着 
11:42
世界遺産・丹生都比売神社の、境内 
11:45
世界遺産・丹生都比売神社 (楼門から、本殿を見る) 11:48
世界遺産・丹生都比売神社。 
神社だが、金剛峯寺と関係深い 11:47
朱塗りの太鼓橋
(世界遺産・丹生都比売神社) 12:42

昼食後、丹生都比売神社から、元の参詣道へ登り返します。天野の里には、“有王丸の墓”などの遺跡が多く、楽しみながら登っていきます。 登りついた参詣道には、石の鳥居が2つ並んだ珍しい“二ツ鳥居”があり、ここから丹生都比売神社を遥拝する場所といわれています。 町石道を進んでいくと、ゴルフ場に出て吃驚。ゴルフ場に沿って進むうちに、神田地蔵堂に。 ここは、横笛が恋に落ちた滝口入道に会うために待ち続けたという伝説の場所。
天野の里には、昔からの遺跡が多い
(古くは800年前) 12:52
有王丸の墓・・(830年前) 12:58
《樹の実 マユミ》 (八町坂下) 13:00 “院の墓”  13:01
《樹の花 ヒイラギ》 13:02 八町坂の急坂を歩きます。
 葉も、少し黄色に 13:17 
“二ッ鳥居”合流点に到着 13:22 “二ッ鳥居”  13:23
(約1200年前に弘法大師が建立とされている)
“白蛇の岩” 13:35 町石道の横は、ゴルフ場 13:40
町石道の横は、ゴルフ場 13:41 神田の地蔵堂 13:47
(横笛が、恋に落ちた滝口入道を待ち続けたと) 

神田地蔵堂から、林の中を歩いていきます。100町の町石も過ぎ、軽い下り・登りで、笠木峠へ。
今回は、ここまで。 笠木峠から、南海・上古沢駅へ。 これが・・急な下り坂。 駅付近は、急な登り坂。次回はこの逆コースだと思うと、気が重いのです。でも、秋晴れの駅ホームでのんびり電車を待つのも、また、いい空気でしたよ。
静かな里山風景 (神田地蔵堂付近) 13:48 ちょうど、『100町』の、町石。 14:07
晴れ間が多くなり、陽が射してきた
道を登っていく 14:32
『86町』の、町石。 笠木峠だ。 
今回は、ここまで 14:34
まずは、人家のある道まで下りてきた 14:46 眼下、遠方に、南海電車・特急が走る
(カーブ多く、キイキイと音) 14:57
歩いた山並みを遠望 (上古沢駅にて) 15:43 南海・上古沢駅のホームで、電車待ちです 15:48
南海・上古沢駅から、笠木峠のある尾根を見上げる 15:45