2014年8月23日・24日 富山県の劔・立山連峰の横にたたずむ、大日三山(大日連峰)に 登ってきました。立山室堂から、奥大日岳・中大日岳へと進み、大日岳の麓にある“ランプの宿”大日小屋で一泊。早朝に大日岳を往復したあと、称名滝へ急こう配の下山。途中大日平山荘で雨宿り、昼食休憩をしたのち、大日平の木道を歩いたあと、日本一落差のある称名滝 (しょうみょうのたき)まで下山。2日間の縦走である。不規則な降雨予報が出るなか、特に1日目は青空の下、“あの劔岳”を見ながら、咲き誇る高山植物に見守られるような尾根歩きを楽しんだ。ラッキー!
奥大日岳・・・日本200名山。 新・花の100名山。 2611m
あれが・・大日三山!(弥陀ヶ原付近のバス車中から) 8:35

 
立山室堂から、室堂平を歩き雷鳥平へ。 雨を予想していたので、思いがけぬ青空に感激! 立山連峰が目の前にくっきりとそびえる。道傍には、早速にウサギギク・ヨツバシオガマ・ヤマハハコなどの高山植物がお出迎え。雷鳥平に近づくと、地獄谷からの硫黄の香りが鼻につく。キャンプ場を過ぎ、雷鳥沢を渡ると登り。右は剱岳方面。左の新室堂乗越に進む。木道の周りには、ハクサンイチゲ・チングルマ・コイワカガミなどのお花が次々と。登りの辛さが飛んでいく。 尾根道分岐に到着。 新室堂乗越だ。
遠方に大日三山を望みながら!出発。(室堂から地獄谷方面に向かう) 9:16
大日岳登山道(室堂〜称名滝縦走)  室堂から出発。 (立山玉殿の湧水) 9:10
《高山の花 ヨツバシオガマ》
(室堂・遊歩道横) 9:16
遊歩道を、キャンプ場に向かう。 9:33
雷鳥沢を渡る。 10:12  《高山の花 タテヤマリンドウ》
(新室堂乗越への登山道) 10:21
新室堂乗越への登山道は、
お花畑だ! 10:25 
《高山の花 チングルマ》
(少し下では、すでに花が散っていたのに・・。)10:27
《高山の花 ミヤマキンバイ》
(新室堂乗越への登山道) 10:43
新室堂乗越へ、お花畑を見ながらの登山
10:47
登って来た道を振り返る。眼下には
雷鳥沢キャンプ場、遠方には浄土山が見える。 10:50
新室堂乗越に到着。 10:52

 
新室堂乗越で、奥大日岳の雄姿をたっぷりと遠望した後、尾根道を進む。 尾根道の周りには、高山植物が次から次へと現れ、さすがに花の名所だけのことはある、すごい!と感嘆の声をあげつつ進む。振り返れば周りを火口壁で囲まれた室堂平が雄大な姿。少し歩いていけば・・おぉ!“剱岳だ”。 歩いていけども、あの近くに見えていた奥大日岳に近づかない。  そのうちに、剱岳にも雲が湧いてきて、あっという間に雲隠れ。今まで見えていただけでもラッキーと、話し合う。山すそを斜めに登り詰めると・・奥大日岳!
新室堂乗越から、奥大日岳を望む。 10:53
新室堂乗越から奥大日岳に向かう尾根道で、
室堂を囲む雄大な景色を眺める。 11:08
新室堂乗越から奥大日岳に
向かう尾根道。 11:12
おぉ、右後方に《劔岳》が、くっきり!
(奥大日岳への尾根道で) 11:22
振り向くと、地獄谷が! 
地球は生きている。 11:39
前方の山を巻いて、奥大日岳だ。
(尾根道で) 12:00
分岐点を右折。 12:11
雲が湧く《劔岳》(右)。左は、奥大日岳。 12:13
やっと登りきる!奥大日岳へは、
まだまだ尾根道が続く。 12:30
《高山の花 ミヤマキンバイ》
(奥大日岳への尾根道)  12:42
大日連山の左下は、切れ込んだ峡谷。 13:09
歩いてきた道を振り返る。
すぐそこに雲が来ている。 13:22
《高山の花 ミヤマキンポウゲ&ハクサンフウロ》
(奥大日岳手前) 13:38
《高山の花 ハクサンイチゲ》
(奥大日岳手前) 13:41
奥大日岳山頂。 13:53

 
室堂に着き、大日小屋へ電話して「何か注意する場所ありますか?」と聞いたところ、 「奥大日岳を過ぎた下りに注意」とおっしゃった。ここが、そこだ。鎖のついた岩場、ハシゴ、傾きかけの尾根道。 それにアップダウンがあり、なだらかな尾根道を想像していた我々にはとって、緊張が走る。 大岩の横を鎖を持って進むと、鎖のない ハシゴを倒した橋! 大岩がごろごろしているが、どちらへ行くか方向がわからない。ここが有名な“七福園”だ。足跡を見つけ進むと、中大日岳の看板がある岩に出た。
奥大日岳山頂風景。(右遠方に大日岳)13:53
奥大日岳から中大日岳へ向かう。
早速、くさりの下り。 13:57
奥大日岳から中大日岳への尾根道は、
岩場が多い。 13:59
中大日岳へ。稜線から下り、
岩の多い巻き道を進む。 14:10
《高山の花 オオバミゾホオズキ》
(中大日岳への稜線) 14:30
急な下り (鎖がついているが・・) 14:46 ハシゴで下りて来る人を見守る。 14:53
まだ先は遠い。 14:55 《山の花 シモツケソウ》 
ピンクが鮮やか! 15:21
鎖を持って岩場を登る。 15:37 岩が散乱しているような《七福園》。 
足跡から推測して前に進む。 16:07
ここが・・中大日岳山頂。 16:21 おお! 小屋(大日小屋)が現れた!! 
16:35

 
やっと・・・大日小屋に到着! 雷に会わなくてよかった! ここは“ランプの宿”として有名。ギター作りの杉田さんが経営。夏休みなので小学生の娘さんが受付手伝い。夕食し、ビール乾杯!で飲んでいたところ、窓の外に、“剱岳が雲から見えた!”の声。 あわててカメラ。 夕食後、無理言って杉田さんにギターを弾いてもらった。中国から登山に来た方々も喜んでいた。
記念撮影(大日山荘に到着!) 16:41 大日小屋の夕食だ。 17:35
乾〜杯! 17:40 食事中に、雲が散り、劔岳が見えた! 
あわててシャッター! 17:59
ランプの下で語り合う。  18:53 小屋の杉田さん(ギター製造が本職)が、
ギター片手に歌をサービス。盛り上がる! 19:03

 
 早朝、朝陽を見に、大日岳へ登る。霧が晴れず、残念ながら周りの景色も劔岳も見えずに小屋に戻る。 大日小屋から大日平へ向かって下山。 このコースは、ひたすら急こう配下山のコース。途中、霧がとれてきたので良い天気になるかと、淡い期待を持ったが、途中から大雨。大日平山荘で、雨宿り&昼食休憩をとる。
大日岳山頂で、日の出を見に行きます。 4:48 三角点 (大日岳山頂) 5:25
《高山の花 シラネニンジン》
(大日岳登山道) 5:41
大日小屋から、下山出発! 6:47
山すその道を下りていく。 7:04 明るくなって、前方の山肌が
見えるようになった! 7:21 
前方に、切り立った岩が見える。 7:36 霧の中、下方に、大日平山荘が見える。 8:26
沢を渡渉。
これから、何度も。 8:33
大日平山荘に到着。
雨を避け、昼食。 10:30
 迫力ある、不動滝 (大日平山荘横) 10:50
迫力ある、不動滝 (大日平山荘横) 10:50

 
大日平山荘で雨宿りと昼食休憩しているうちに、雨が止んだ。近くの不動滝を見物し、さぁ出発! 『ラムサール条約湿地』に登録されている大日平の真新しい木道を、気持ちよく歩く。 大日平の端近くになって木道が以前のままの古い木道。それもなくなり、どろんこ道を進むと・・これより滑落注意」の看板。危険地帯に入る。 岩を削ってある下り道だが、雨後なので、すべりそうで、恐る恐る下りていく。途中“牛の首”ここは、登山道が急で、補強の木も取れたところがあって、最大の難所。“猿ガ馬場”に着いて、ホッと休憩。 あとはひたすら下山。 と、あの日本一落差があるので有名な称名滝(しょうみょうのたき)が現れた!右にはハンノキ滝も出ている。 登山口はここまで。お疲れさま! バス乗り場から、立山駅へ向かった。
大日平山荘で休憩の後、
大日平へ向け出発。 11:02
雨も上がり、木道の上を、
ルンルンと下りていく。 11:07
木道も消え、いよいよ、滑りやすい
危険地帯に入ってきた。 12:10
急なハシゴを下りる。 12:19
急な岩道と、滑りやすい山道に
注意深く下りていく。 12:23
ここは「牛の首」。
この付近が一番危険だ。 12:32 
《猿が馬場》で一休み。 
ここからはもう少しで下山だ。 13:24
左が、日本一落差のある称名滝
(しょうみょうのたき)。 14:14 
これが・・日本一落差のある称名滝
(しょうみょうのたき)。 14:16 


大日岳登山口に到〜着! 14:37 


登山口から称名滝を眺める。
雲が下りてきて、このあと雨。 14:38




                     
横は絶壁が続く。
(バスで立山駅へ向かう) 15:52