日本100名山 悪沢岳
東岳(悪沢岳)、中岳、前岳を総称して荒川岳と呼ぶ。東岳は南アルプス南部の最高峰である。山頂は平坦であるが、西側の崩壊は何百年も続いている。奥深いエリアにあり、この荒川岳から赤石岳に続く縦走路は、南アの核心部ともいえる。
2008年9月2日 南アルプス南部の核心部、悪沢岳に行きました。
登山基地の椹島ロッジを中心にして、ぐるりと赤石岳を回る人気コースですが、椹島ロッジに着くまでが1日。千枚小屋で1泊と、やはり、非常に山深い南アルプスではあります。肝心の9月2日は、あいにくの霧(強風の名所で有名な稜線です)で、景色は見えず。しかし、翌3日は、快晴で、赤石岳への登りを楽しみながら、悪沢岳をたっぷりと遠望しましたヨ!
ワイドな荒川前岳・中岳、悪沢岳を遠望。 (小赤石岳手前から) 8:11

 東から山頂へは伸びやかで、山頂は大岩石、そこから西の荒川中岳へは、すっぱりとした斜面。遠くから見ても個性的な山容を見て下さい。
08-8月2日 塩見岳山頂・
東峰から悪沢岳を遠望。 9:45
08-8月15日 奥聖岳山頂から、左・赤石岳、
中央・悪沢岳を遠望 8:11
08-8月16日 茶臼岳山頂から、遠くに
悪沢岳を見る 5:58
08-9月2日 荒川中岳から悪沢岳に向う 
(佐藤和信さん写
) 
08-9月2日 千枚岳付近から、悪沢岳を仰ぐ。
 奥には、荒川中岳・前岳 (佐藤和信さん写) 


 東名高速を下りて、一路、静岡県・畑薙第一ダムへ。 大井川沿いの茶畑を見ながら、北へ北へ。  途中、見たかった大井川鉄道のSLに遭遇。 先回りして、鉄橋のSLを撮りました! 畑薙第一ダム手前の臨時駐車場で、椹島ロッジ (鞄穴Cフォレスト)のマイクロバスに。 ガタガタ揺られながら、1時間。 標高1100mの都会(と、説明していました・・)椹島ロッジに。2007年に建設された“南アルプス白史朗写真館”で、雰囲気堪能。
大井川沿いに、上流へ向って走る
(周りは、茶畑) 10:31
大井川沿いに、上流へ向って走る
(眼下には、大井川鉄道) 10:38
大井川鉄道のSLを撮る!!
(川根本町の柳崎大橋にて) 11:25
長島ダム 11:42
井川へ進む。 
でも、落石注意の細い道。緊張 11:58
畑薙第一ダム手前、臨時駐車場。
ここで、椹島ロッジ行・マイクロバスに 14:27
椹島ロッジ・周囲風景 
(食堂とは別の別館レストランがある) 15:55
白籏 史朗 写真館 16:08


 朝出発する時は、青空。 登るにつれて、雲も昇り、結局千枚小屋では、キリの中。 ここで、宿泊。 滝見橋の手前を登山口に。吊橋を渡り、カラマツ樹林の中を登り、岩尾根の下り登り。あとは、シラビソ樹林帯を、とことことのぼり一方。 7時間。 
千枚小屋の周りは、ぐるりと、お花畑でありました。
滝見橋に到着。 
手前を、左折。ここが、登山口 6:20
すべりそうな道を、慎重に進む
6:22
吊り橋を渡るのです! 6:31 鬱蒼とした、カラマツ樹林帯を進む 7:23
岩尾根から見上げる、“悪沢岳” 7:39 道端には、イワカガミの群落が続く
(花は終わり、葉のみ) 7:42
木陰から、陽の光が射し込む 7:50 苔むした樹林の道を歩いていく 8:29
えんえんと、シラビソ樹林帯を
登っていく 10:16
100年前の伐採地域を進む 12:00
シラビソの森を進む。 小広場  10:25
カニコウモリの咲く道を進む 13:01 千枚小屋に到着 13:16
《高山の花■ヤナギラン》
(千枚小屋にて)14:52
千枚小屋のまわりは、
一面に、お花畑  15:03


 いよいよ悪沢岳に登る日なのですが、朝からキリが小雨のよう。 まず千枚岳で記念撮影のあとは、丸山へ。 写真でも特徴的な、ギザギザの岩場の稜線を行く。 尾根の斜面・岩場には、多くの高山植物が咲いて、(“景色を撮れない時は、お花を撮る”という鉄則通り)、お花を撮りましたヨ。 悪沢岳手前の丸山は、名前のように、ずんぐり。 でも、ジグザグの登りなのです。雨なので、雷鳥親子とバッタリ。
ここから、ガレ場が始まり、
千枚岳への急登 5:58
記念撮影 
千枚岳・山頂 (2880m) 6:08
《高山の花■シロバナタカネビランジ》 
(千枚岳過ぎた、岩場にて) 6:19
《高山の花■タカネマツムシソウ》 
(千枚岳過ぎた、岩場にて) 6:20
急な岩場に、高山植物が一杯! 
晴れていたらなぁ・・・ 6:22
時々、青空が見えそうになるのだが・・ 
(千枚岳過ぎ、丸山に向う) 6:38
《高山の花■キタダケヨモギ》 
(千枚岳過ぎ、丸山に向う) 6:38
道端のお花畑を楽しみながら、
丸山に向う 6:40
“雷鳥”の、子供 2羽。
道に、あらわれる! 6:58
丸山山頂! (3032m) 7:06


丸山からの稜線を進むと、岩石がゴロゴロ。そのまま岩石の間を進んでいくと、悪沢岳・山頂!赤石岳の名の由来となる、赤色チャート(ラジオラリア岩脈)の岩塊が出てきて、数億年の海が3000mにと、感慨にふける。 山頂には、悪沢岳と書いてなくて、荒川東岳となっている。?。 悪沢岳・山頂から、荒川中岳へ。鞍部へは、急坂下り。 この鞍部付近では、カール状の斜面が広がっている。
大きい岩場を、越えていく
(丸山から、悪沢岳に向う) 7:15
岩石の中、悪沢岳・
山頂に向かう 7:20
切り立った岩場を、悪沢岳・
山頂に向う 7:24
赤色岩(ラジオラリア粘板岩)
が増える中、山頂へ進む 7:44
記念撮影 悪沢岳・山頂 7:55 悪沢岳から下山。鞍部。山頂を振りかえる。
ここから、荒川中岳に・・・ 8:30
荒川中岳へ、斜面の道を登っていく 8:35 おっ、一瞬青空!
(稜線を歩くのは、佐藤さん) 8:47
悪沢岳と荒川中岳との間の
カールを見下ろす 8:56
荒川中岳のジグザグ道を
登っていく 9:16
あれが、荒川中岳避難小屋
(小屋には管理人もいる) 9:21
荒川中岳・山頂 (3083m)  9:42


 荒川中岳から、荒川小屋への分岐で、ザックを置いて、荒川前岳を往復。 前岳は、3068mと、立派な3000m峰であるが、大崩壊地としても知られている。山頂では、その崩壊度を目の前にしたが 翌3日、赤石岳への登りから見る崩壊は、すごい・・の一言。 分岐で、これまで行動をともにしてきた佐藤さんと別れ、荒川小屋へ下山。それは、お花畑を眺めながらの楽しい下り歩き! 荒川小屋についてから後、天候は回復気味・・・。
荒川中岳・山頂から下山。
稜線を下る 9:50
分岐。ここで、荒川前岳と、
荒川小屋に分かれる 9:55
《高山の花■イワベンケイ》受粉して赤く
なっている (荒川前岳・山頂にて) 10:06
記念撮影 荒川前岳・山頂(3068m)にて。 
佐藤さん・松尾 10:09
荒川前岳は、山頂(3068m)から、
大崩壊地である! 10:11
中岳分岐から荒川小屋への下りは、
お花畑ロードだぁ 10:24
《高山の花■ミヤマタンポポ》 
(荒川小屋への下り・お花畑) 10:40
黒房《高山の花■ミヤマアワガエリ》 
と、黄《■ミヤマアキノキリンソウ》 10:42
《高山の花■ミネウスユキソウ》 
(荒川小屋への下り・お花畑) 10:43
《高山の花■ハクサンフウロ》 
(荒川小屋への下り・お花畑) 10:48
《高山の花■ミヤママンネングサ》 
(荒川小屋への下り・お花畑) 10:50
タカネマツムシソウが咲く、お花畑風景 
(荒川小屋への下り) 10:53
追い抜いていった、明大生
(大きいテント。甲斐駒から縦走中とか) 10:57
《高山の花■16 イワインチン》 群生 
(荒川小屋への下り・お花畑) 11:06
《高山の花■ミソガワソウ》 群生 
(荒川小屋への下り・沢付近) 11:13
トイレから、荒川小屋を見上げる。 
なんと、青空ではないか 12:13


 翌日(9月3日)は、朝から快晴! 思いっきり、目の前の悪沢岳
 を撮りましたので、見て下さい。
荒川前岳・中岳、悪沢岳を遠望。荒川小屋も見える。 (小赤石岳の肩にて) 7:44
赤石岳:大聖寺平に向け出発。荒川小屋を振りかえる 6:17
大聖寺平から、悪沢岳を
振りかえり、遠望 6:51
ますます、くっきり。左・荒川前岳・中岳、
中央・悪沢岳、右・千枚岳。荒川小屋も。 
(もうすぐ小赤石岳の肩) 7:43
振り返れば、悪沢岳の雄姿!
(肩から、小赤石岳に向っての、稜線漫歩) 7:53
ずっしりと、悪沢岳。 その右には、丸山・千枚岳。 
奥には、間ノ岳など、南ア・高峰がずらり
(小赤石岳より) 8:11