関西100名山 太神山
 

20201024日、天気に誘われ、12年ぶりに、滋賀県・大津市の太神山(たなかみやま)へ登ってきた。山頂下にある不動寺は田上不動(たなかみふどう)として知られており、山頂付近にある本堂は室町時代に 建てられた舞台造りで、巨石によりかかるように建てられており、よくこんな建造物が・・と、強烈な印象を持っていたので、再会を期待して登った。山全体が、信仰の対象となる神体山であり、地元の人々の手入れも 行き届いていて、気持ちのよい、期待通りの歩きで楽しめた。 関西100名山。 600

石段を右に折れ曲がって、またもや登る。本堂がよりはっきりと現れた。 13:12
 

マイカーで大津市田上枝から参道を走り、道が少し広い場所に駐車。歩き出す。すぐに《迎不動》がお出迎え。車止めを越えて歩いて行くと、ベンチのある三差路。今は松茸の生える時期なので、山側にテープで不法侵入禁止の警告がなされている。太神山不動寺方面む向かって右折し進む。粗く削られた花崗岩の急坂を登り、進むと中不動。ここで昼食休憩。

太神山(湖南アルプス):地図 迎不動がお出迎え!登山の無事を祈る。 11:10
太神不動の参道に駐車。
いざ、出発。 10:59
登山口 (登山ポスト) 11:12
車両止め。横のお地蔵さま(尼供養)に、
“行ってきます”と、挨拶。 11:17
太神不動 (右折)との分岐。左方は、
松茸の季節で、通行禁止。 11:27
不動橋から渓流を眺める。 11:32 急坂になった岩を少し登り休憩。
展望が良い。 11:38
粗く削られた花崗岩の岩道を登っていく。 11:42 《中不動》で、お堂を借りて昼食。 12:00


中不動で休憩後出発。木漏れ日を浴びながら気持ちの良い道を進む。途中に《泣き不動》を見て、《二尊門》へ。不動明王の脇侍である衿伽羅(こんがら)と制叱迦(せいたか)の2童子の石像の顔が、なんとも言えぬ愛らしくて味がある。いよいよ不動寺の領域に入ったと、心が引き締まる。直進して不動寺到着!
木漏れ日の気持ちの良い道が続く。 12:26 泣き不動に到着。 12:35
矢筈ヶ岳方面との分岐。
(矢筈ヶ岳方面は、土砂崩れのため、通行禁止) 12:41
太神不動の入り口・二尊門に到着。 12:49
太神不動の玄関・二尊門 (不動明王の脇侍である衿伽羅(こんがら)と
制叱迦(せいたか)の2童子の石像がある) 12:49
太神不動の玄関・二尊門 で、左の童子。
いい顔に魅了される。 12:49
太神不動の玄関・二尊門 で、右の童子。
優しい顔で、ホッとする。 12:50
玄関・二尊門を越えて、太神不動
(田上不動)へ向かう。 12:53 (1)
道の真ん中に苔むした丸い岩がゴロン。
もうすぐ分岐。 13:02 (1)
太神不動寺近くの三差路。お地蔵さんがいる。 13:02


不動寺に到着。石段を少し上がると行場のある広場がある。その奥の石段を登る。溶岩流跡のような巨岩を見ながらさらに進むと、右手に、大きい舞台造りの本堂が現れる。本堂は、不動明王が祀られている。コロナの退散と皆の無事を祈る。

太神山不動のお寺に到着だぁ。 13:04
太神山不動の広場を奥に進む。 13:05 広場を奥に進み、石段を上ると、より大きな広場で、
護摩焚の場所がある。 13:06
広場には護摩焚場があり、周囲には色々な神様が祀られている。 13:07
まず、この石段を登っていく。
突き当りに巨岩。 13:09
右前方に、舞台造りの土台がデンと現れた。
13:11
最後の石段を登る。右には、すごい本堂が。 13:12
すごい建築で建てられている本堂
(舞台造り)。 13:14
太神山不動 (田上不動)本堂で、
無事来れた事を感謝。 13:15
お地蔵さんも、コロナ除けのマスク
(今年は大変な年になった) 13:18
本堂の横の石段を登り、山頂に向かう。 13:18


本堂前の石段を少し登って山頂へ向かう。本堂がもたれかかった巨石が見え、《胎内くぐり》の巨岩が現れる。山頂手前に『←三角点』の看板。山頂付近にも、お堂や、巨石、その巨石を巻いたたくましい樹の根を見る。

本堂の上部に鎮座する巨岩群。 13:19
山頂に向かう。 13:20 山頂(三角点)は、こちら! 13:21
太神山山頂にて。 13:22 山頂横にある巨岩と神社。 13:24


改めて本堂を眺め、感心する。                  下山は、登って来た道を下る

本堂の屋根は、巨岩と接している。 13:28
太神山不動の本堂を下から見上げる。 13:33 太神山不動 (田上不動)は、
このように建てられている。 13:31
不動寺の玄関《二尊門)に到着。挨拶して帰る。 14:04
ここも、尾根道がきれいに整備されている。 14:24 《迎え地蔵》に到着。下山を感謝。 15:16

関西100名山 太神山
2008年3月2日、天気に誘われ、思い立って、滋賀県・大津市の太神山(たなかみやま)へ登ってきました。
  関西100名山。  600m
その名が示すとおり、信仰の対象となる神体山であり、山頂下にある不動寺は、田上(たなかみふどう)として知られている。このあたりは、湖南アルプスと呼ばれ、ハイカーから人気があるが、昔。大和の藤原宮や東大寺造営に大木が刈り出され、ハゲ山となってしまったらしい。明治から砂防工事は、いまだに続いているとのこと。
太神山:太神山を遠望 (大津市・枝地区から) 11:23

“大津市枝地区”の《湖南アルプス・歴史の道》の看板を過ぎ、だんだん道が細くなりましたが、地元の人に聞くと、今日は、迎不動過ぎまで入れる・・とのことなので車を進める事が出来たのでラッキーでした。田上不動(たなかみふどう)への参道なので、石標やお地蔵さんが点在し、歴史を感じました。石に刻まれた年号を探すと、文久(1860年頃)・安永(1780年頃)と彫られたものが。江戸時代、約150〜220年前のようです。
《湖南アルプス》の看板が・・ 11:31 天神川に沿って、細い道を、なお向かう 11:34
駐車場にて。
小さく太神山の案内が・・ 11:48
林道から不動寺方面へ。 
田上(たなかみ)ふどうみちと書かれている 11:58
もろい花崗岩層の道を登っていく 12:03 お地蔵さんが、丁寧に祀られている 12:14
岩に弁財天が祀られて 12:19 泣不動に到着 12:29

参道の周りは、めずらしく松林が続いています。鳥居を過ぎると、大杉が点在し、参道の締まった雰囲気に。鳥居の前の石像が、なんとも表情豊かで、ほのぼのとしておりました。不動寺は、智証大師の創建と伝えられており、天台寺門宗。太神山(たなかみやま)の田上不動(たなかみふどう)の呼び名で親しまれている。
矢筈ガ岳への分岐点 12:33 道端に、残雪がちらほらと・・ 12:37
向こうに鳥居が見えてきた! 12:39 鳥居くぐれば、左右に石像
(表情豊かでほのぼの) 12:42
両側に杉の木立が・・・参道の雰囲気だ! 12:46 地蔵さんが、見守る先は、分岐 12:50
お地蔵さんの右には、
『ありがとうございます』 12:51
不動寺に到着 12:52
不動寺の境内  来月になれば、
桜古木もきれいな花が咲くだろう 12:53
境内から、本堂へ登る石段だぁ 12:56

本堂は、室町時代・前期に建てられたもので、 『小規模な本堂であるが、作りがよく、数少ない舞台造りの特色をもった、貴重な建物である』(滋賀県教委)
 @岩を基礎として、豪快に建ててある・・のが、わかりますか?
 A屋根(雪で白くなっている)は、巨岩に寄りかかっているのが見えますか?
 B本堂内から下を見ました。高い〜!
 写真1枚では現せません。数枚で、感じてください。
不動寺・本堂の正面 13:00 不動寺・本堂から、階段を見下ろす 13:01
不動寺・本堂 内部 13:01 不動寺・本堂の横には、巨岩が接している
(窓側面から写す) 13:01
本堂の屋根(雪で白い)が、巨岩に接しているのが
見えますか? 13:23
不動寺・本堂は、舞台造り 13:23
不動寺・本堂は、舞台造り 13:24 不動寺・本堂は、舞台造り 13:26
巨岩に寄りかかる、国重要文化財《舞台造り》の不動寺・本堂 13:03


 “舞台造り”の本堂から、少し登ると、太神山・山頂です。
 ご神体山だけあって、山頂にも神社がありました。
ここが、太神山・山頂の神社 13:17 山頂の神社横、岩の間から木が・・ 13:20

 下りは、とんとんと快調なペース。
 下方におりてくると、目の前に崩れやすい花崗岩が、にょっきり。
 砂防ダムから振り返っても、花崗岩が露出した山々が・・。
 山林は、人が作っていかなければ、守れない・・と、感じました。
周りは、もろい花崗岩が露出。 
独特の雰囲気だ 14:01
このあたりは、もろい花崗岩の岩。
 独特の雰囲気だ 14:04
天神川砂防ダムから、花崗岩が
露出した山々を振り返る 14:31